◇院長休診・クリニック休診
●予定なし
こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
連休明け、かつ明日が休診日の水曜で
当院的には休みの谷間となりました本日午後
やはりなかなかの混雑となりました。
が、言霊さまのお陰か、白目を剥きたくなるようなインパクトの患者さんはいらっしゃらず、
混んではいるものの比較的スムーズに診療が進みました。
…と、思っているのは診察室内の動きがわかっている私だからであって、待合室の患者さんにしてみれば、5分だろうが10分だろうが30分だろうが1時間だろうが、待ち時間は待ち時間。
「この時間、めっちゃ無駄」
と感じるのも無理はないかと思います。
特に、自分より先の受付番号のかたが呼び出されたら
「ちょっと、今飛ばされたんじゃない?!」
と、心配になったりイラッときたりするかもしれません。
もちろん、間違って飛ばしてしまう可能性もゼロとは申せませんが、多くの場合これには理由があります。とりあえず思いつくだけでも次に挙げる6つくらいはあります。
その1 家族ご一行様で来院され複数名受診の場合
ご家族は、おひとりおひとり受付番号を取得されますが、診察はご一緒を希望の方が大半です。
診察室では患者さんを呼び入れる前に、順番が来た患者さんの過去カルテや問診票を確認することになります。複数名での来院の場合、これを人数分やることになるので、当然、呼び出すまでに時間がかかります。
その2 おひとりでたくさんの診察希望事項をお持ちの場合
こちらの記事でも触れましたが
皮膚科の患者さんの主訴(診察希望事項)は芋づる式に掘り起こされてくることが多いようで「あれも、そういえばこれも」と問診票を書いている最中にも思い浮かんでしまうことが少なくないようです。主訴が多いほどその事前内容確認にも時間がかかるので、呼び出しが遅くなりがちです。
こんな風に書くと「では問診票にはいちばん診て欲しいところだけにして、あとは診察室で伝えよぅ♪」と考える向きもあるかもしれませんが、それこそできれば勘弁してほしいオブ勘弁してほしいやつです。なぜなら診療時間の大まかな見立てが狂いまくるからです。お願いだから全部正直に書いておいてください。そのほうがほんっっっっとうに助かります。
その4 紹介患者さんで、診療情報提供書内容の確認が必要なとき
診療情報提供書には、前医からの親書のようなものでして、それを読み込むことで得られる情報は貴重なこと山の如し…っていうのが理想型ですが、内容がペラいならペラいなりに、患者さんご自身に確認すべきことを整理しておく必要があります。なので、時間が必要になる、というわけです。
その5 基礎疾患があり様々なお薬を内服中のとき
内服中の薬を転記したり、それが、何の薬か確認したりするのはなかなかの手間です。電子カルテであっても、なかなかの手間です(二度目)。薬によっては、飲み合わせに配慮したり、出血を伴う処置を気軽に行えなかったりするので、事前確認メッチャ大事。
その6 後ろの患者さんが緊急を要する状態の場合
そこはやはり医療機関なので、医学的に即刻要対応な患者さんは、優先的に診察をする必要があります。そういう場合は、順番が後ろでも飛ばして診察をすることもあり得ます。ご理解とご協力のほどなにとぞよろしくお願いします。
(注 必要性の有無の判断は、医療機関側がするものなので、患者さんご自身が「緊急だと思う」状態と、こちらの判断との間にはズレが生じることもあります。)
今日は、診察室の扉のこちら側で錯綜する思いの片鱗をお伝えしたく書いてみました。
果たして、待つ人の気持ちに一抹の納得感をもたらせたならば幸いですし、正直なところ待ち時間が長くなると
「申し訳ないなー、みなさん疲れるだろうなー、イライラするだろうなー」
と診察室でこっそりザワついてしまうチキンハートなので
好きで待たせているわけでは全然ない
というところだけはご理解いただけると嬉しいです
今年の初氷