◇土曜 医師1名診療日
●7/13(土)午前
手島院長1名での診療のため、混雑が予想されます。
◇院長休診・クリニック休診
●予定なし
ご不便をおかけし大変申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
今朝、
リアルねこふんじゃったをやってしまいまして
怒った猫様に軽くガブられました
と言っても歯がかすった程度の浅手なので
流水で洗って手持ちの軟膏を塗ってプラスモイスト絆創膏で保護。
こちらは踏まれた猫氏。
「痛かったんだから」
って顔。
いや私もたいがい痛かったですよ??
さて、クリニックで診療していると
猫にガブられたキズにキズパワーパッド的な『密閉系』の保護剤を貼った結果
めちゃんこ腫れて受診するかた
の来院が時々あります。
みなさん、ここテストに出るからメモしてください。
動物に咬まれたキズを密閉するのはNGです。
咬みキズの中は、口腔内の細菌が押し込まれた状態です。
そして滲出液や出血などは、キズの中から外へ押し出す流れを作り、外部からの細菌の侵入を防ごうとする生体の防御作用のひとつでもあります。
この流れが遮断されると、キズの中に残った細菌が、これまた密閉により溜まってしまった滲出液を温床として、元気モリモリで増えてしまいます
そういうわけで、咬まれてできたキズに、キズパワーパッド的な密閉系保護剤を貼るのは、金輪際やめておいてください
じゃあ、代わりにどんな保護剤が良いの?
と聞かれたら、私が上で貼ったような
「傷の表面を密閉はしないが乾かしもしない保護剤」
をオススメします。
キズの表面の過剰な滲出液は吸い上げつつ、乾燥はさせない特殊な吸収面を有したばんそうこうなので
とりあえずの応急処置に適しています。
とはいえ
牙がぶすっと刺さった場合、細く深いポケットの奥に押し込まれた細菌を押し出すのは、身体にとっても至難の業。
「これは…深くやられたかも……」
と感じたときは、医療機関を受診する方がよろしいかと思います。
正直なところ今回のネタは、私のブログでは手垢にまみれきったやつなのですが
ダイジなことは何回言っても足りないので、
しつこく言い続けると決めています。
「え、また?」
と感じたあなたは、たぶん湿潤治療検定中級合格です