◇院長勤務時間変更
●5/18(土) 手島院長診療時間 11:30まで
都合により手島院長の診療は11:30で終了いたします。
11:30以降は非常勤医師(形成外科医)1名での診療となります。
◇土曜 医師1名診療日
●5/25(土)午前
手島院長1名での診療のため、混雑が予想されます。
◇院長休診
●5/27(月) 午前
都合により手島院長は休診し、非常勤医師(形成外科医)の診療となります。
午後は通常通り手島院長が診療いたします。
ご不便をおかけし大変申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
特にこれといった宣伝はしていないけれど
『ブログを見て』
というきっかけで受診してくださるのが
狭くなったピアス孔を使えるか診てほしい
という患者さん。
多くはこちらの記事をご覧になってのご来院です
過去に安定して使えていたピアス孔は、トンネルの壁がしっかり角層で覆われています。
すると、数年間ピアスを通していなくても、ふさがらずに残っていることも多いのです。
でも、トンネルの方向を間違えずにピアスを入れるのって、意外と難しいんですよね。
目は横についていませんから...
当院を受診していただいた場合は、私が医療用の細いステンレスの器具を
そーっとそーっと、トンネルの中を探るように進めていくので
傷つけるリスクはかなり下がることが期待できます。
また、細い器具を通せた後は、もう少し太い拡張器を通してトンネルをさらに広げてから
シリコンチューブやシリコンピアスを留置するようにしています。
こちらはシリコンピアスによる拡張例
実は、長いこと使っていないピアス孔の中には、トンネルの壁から剥がれ落ちた古い角質が
垢となって溜まっていることが少なくありません。
拡張器を通すことで、この垢がお掃除され
さらにシリコンピアスを入れてワセリン等でお手入れすることで
ピアス孔の中は綺麗になっていきます。
2週間もすれば、孔は広がり、お掃除も行き届いた『使いやすいピアス孔』が復活します。
(注:元の孔の状態が良好な場合)
さて、この手順をご自宅でやろうとすると、何が問題か。
まず、使わずにおいたピアス孔は通り道が狭くなっている場合がほとんど。
ここにご自身で手持ちのピアスを、気合一発エイヤッと差し込むと
壁を傷つけてしまいがちです
傷ついた壁からは浸出液が出て、ピアス孔の中に染み出します。
そこには、先ほど説明したように『溜まった垢』が鎮座する場所。
キズに接した垢は、皮膚にとっての異物と認識されます。
皮膚は優秀な免疫臓器でもあるため、てきめんに炎症スポットが爆誕します。
結果、ピアス孔がじくじくして痒くなり、ひどくなると汁が出て
挙句の果てには傷から感染し、痛んだり腫れたりも
もちろんこれは最も残念なパターンで、そこまでいかないかたもたくさんいらっしゃるのでしょうが
日々診療に当たっていると、そんなに無くもないトラブルであることを実感しています。
自分でチャレンジするのが心配なときや、試しにやってみたけれどうまく行く気がしないときは
どうぞ、手慣れている他人(=私)の力を借りにいらしてください。
......と、ここまで熱弁をふるっておきながら
これまでクリニックのホームページには、ピアス孔の拡張について全く記載が無かったことに最近気づきました
そういうわけで今月のホームページ改変はこちらのページの追加です
ちなみに、炎症のないピアス孔の拡張は、病気やケガでは無いので健康保険が適用されない処置です。
ただし、ご本人はノートラブルの自覚でも、何らかの治療を要する場合もありますので
ご来院の際は自費診療の事前日時予約ではなく、当日順番予約でご来院ください。
保険診療の必要な状態かどうかは、診察した医師が判断いたします。
また、ピアス孔の拡張処置は院長の手島が担当するため
院長の休診予定日は避けてのご来院をお願いたします
ピアス孔拡張処置の費用(税込)は次の通り
診察料 初診 3300円(当院で開けたピアス孔の場合 再診1100円)
処置料 片耳 3300~4400円、両耳 5500~7700円
その他、必要に応じて局所麻酔料(1100円)や薬剤費(500~1490円)を要します。
《考えられる合併症・トラブル》
炎症、出血、痛み、シリコンチューブやピアスの脱落
シリコンチューブ・ピアス抜去後の孔の再狭窄