JIROU物語①~始まりは突然に~ | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

 

■てしまクリニック GW期間の診療について

当院は、水曜、日曜、祝日が休診日です。

GW期間は暦通りに診療しています。

4/29(土) 休診

4/30(日) 休診

5/1(月) 通常診療 午前・午後

5/2(火) 通常診療 午前・午後

5/3(水)〜5(金) 休診

5/6(土) 通常診療 午前

5/7(日) 休診

 

こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまですニコニコ

 

尾籠な話を軽やかにお送りする(予定)の連載、1回目。


プロローグはこちら下差し



昨年11月のある日、夫が言いました。

 

「少し前からお尻にアテロームみたいなおできがあってね。」

 

『アテローム』とは、皮膚の良性腫瘍の一つです。

『ふんりゅう』とも呼ばれ、てしまクリニックでも大変多く見かけます。

 

夫は、過去に2回ほどアテロームができて、手術を受けたことがある『アテローム経験者』。

形成外科医の妻としては、当然、


診察しようか?


と聞きました。

なにせ、専門分野ですから。

 

「それが、昨日の夜にトイレに行ったときに破れたみたいで、結構な血がドバっと出てしぼんだ感じになったんだよ。」

 

トイレに行ったときに、ってことは、部位は...。

 

「うん、お尻。」

 

少し困った顔の夫。

その顔を見て、なんとなく察する妻。

察していてなお

ひょっとして、尻は尻でも、肛門付近?


と、どストレートにしか聞けない妻。

この時点で、私の頭の中にはなんとなく診断名が浮かんでおりました。


妻との付き合いが長い夫も、動じることなく

 

「そう。差し支えなかったら、診てもらえる?」

 

と診察依頼。

破れ鍋に綴じ蓋ってやつですね。


で、患部を診察する妻


これ、アテロームじゃ無いわ、たぶん。


秒で診断。


痔瘻だと思う。私は治せないから

肛門科行って。



実は形成外科で「お尻のおでき」という訴えの患者さんを診察する時、必ず鑑別診断として考慮にいれねばならないのが『肛門周囲膿瘍』

それが皮膚側で破れたのが『痔瘻』なのであります。


参考記事下差し
『そのお尻のおでき、形成外科や皮膚科じゃ…ない?!』■てしまクリニック 12月の診療について●手島院長休診日12/17(土)午前非常勤医師(形成外科医)2名での診療となります。 ●年末年始休診のお知らせ12/…リンクameblo.jp


記事にもあるように、当院でも年に数例は見かける症状なので、いつも患者さんに紹介して、評判のいい肛門科の名を夫にも伝えました。


②につづく。



上矢印この記事のためにネットの画像を見ながら模写したよ!!笑い泣き