当院は、水曜、日曜、祝日が休診日です。
GW期間は暦通りに診療しています。
4/29(土) 休診
4/30(日) 休診
5/1(月) 通常診療 午前・午後
5/2(火) 通常診療 午前・午後
5/3(水)〜5(金) 休診
5/6(土) 通常診療 午前
5/7(日) 休診
こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
尾籠な話を軽やかにお送りする(予定)の連載、1回目。
プロローグはこちら
昨年11月のある日、夫が言いました。
「少し前からお尻にアテロームみたいなおできがあってね。」
『アテローム』とは、皮膚の良性腫瘍の一つです。
『ふんりゅう』とも呼ばれ、てしまクリニックでも大変多く見かけます。
夫は、過去に2回ほどアテロームができて、手術を受けたことがある『アテローム経験者』。
形成外科医の妻としては、当然、
診察しようか?
と聞きました。
なにせ、専門分野ですから。
「それが、昨日の夜にトイレに行ったときに破れたみたいで、結構な血がドバっと出てしぼんだ感じになったんだよ。」
トイレに行ったときに、ってことは、部位は...。
「うん、お尻。」
少し困った顔の夫。
その顔を見て、なんとなく察する妻。
察していてなお
ひょっとして、尻は尻でも、肛門付近?
と、どストレートにしか聞けない妻。
この時点で、私の頭の中にはなんとなく診断名が浮かんでおりました。
妻との付き合いが長い夫も、動じることなく
「そう。差し支えなかったら、診てもらえる?」
と診察依頼。
破れ鍋に綴じ蓋ってやつですね。
で、患部を診察する妻
これ、アテロームじゃ無いわ、たぶん。
秒で診断。
痔瘻だと思う。私は治せないから
肛門科行って。
実は形成外科で「お尻のおでき」という訴えの患者さんを診察する時、必ず鑑別診断として考慮にいれねばならないのが『肛門周囲膿瘍』。
それが皮膚側で破れたのが『痔瘻』なのであります。
参考記事
記事にもあるように、当院でも年に数例は見かける症状なので、いつも患者さんに紹介して、評判のいい肛門科の名を夫にも伝えました。
②につづく。
この記事のためにネットの画像を見ながら模写したよ!!