まるごとアトピー | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

 

■てしまクリニック 2月の診療について

⚫︎2/16(木)

午前診療時間変更、午後院長休診

・午前の受付を12:00で終了いたします。受診希望のかたはご注意ください。
・午後は手島院長が休診し、非常勤医師(形成外科専門医)1名での診療となります。


⚫︎2/27(月)午前 臨時休診

午後は通常通り(15:00~18:00)診療いたします。

ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

また、当院は水曜及び日祝日が休診日です。

2/11(土)建国記念の日

2/23(木)天皇誕生日

は休診しておりますので、ご来院の際はご注意ください。

 

こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまですニコニコ

 

 Twitterで紹介されていた、こちらの本を購入しました。



当院に通院中の患者さんにすら今ひとつ気がついて貰えていないのですが、私は皮膚科専門医の資格を持っていません。


私が取得しているのは『形成外科専門医』のお免状です。


開業するとき、ケガやヤケドの湿潤治療や傷跡の治療、ちょっとした皮膚のできものの相談ができる場所を作りたくてクリニックを始めたのですが、やはりそう言ったお悩みで患者さんの大半が思い浮かべるのは「皮膚科」なわけです。形成外科はマイナーなので。


そんな訳で、開業以来ずっと「皮膚科」も標榜させて頂いております。


とはいえ、患者さんにしてみれば私が専門医であろうとなかろうと関係無いので、『THE 皮膚科』な病気の患者さんも当院を受診されます。


『THE 皮膚科』な病気の代表格がアトピー性皮膚炎。


患者さんも大変多いこちらの疾患は、近年治療薬の種類が一気に増えていて、その勉強をするのもなかなか大変。その中には重症度の高い患者さん向けの薬も多く、必要なら皮膚科専門医への紹介を考えるべきで、実際に私が処方することは無い見込み。とはいえ、知らなければ紹介することすら出来ないません。


皮膚科の学会で勉強したり、貰った資料を読んだりしながら必死で知識を貯めておりますアセアセ


で、冒頭の本。


アトピー性皮膚炎の病態の基礎から最新の治療薬まで非常によくまとめられていて、読み易い。


そして特筆すべきは『患者コミュニケーション』について少なく無いページ数が割かれていること。



ケガやヤケドの治療や、できものの手術が短距離走だとすれば

アトピー性皮膚炎の治療は、長距離走です。


そこでは

「患者さんに頑張ってもらう」

ことの比重が非常に大きくなります。


だからこそ、患者さんに納得してもらい、治療へのモチベーションを維持してもらうことが大事。


この本は、そこにしっかりと着目しているのが素晴らしいし、アトピー性皮膚炎の治療に関わる医療従事者には、ぜひおすすめしたい一冊です。


私もまだサラッと一回目を通すことしか出来ていませんが、繰り返し読んで、自分の中に落とし込まないとなあと思っています。

なかなかボリューミィな本なので、頑張らないと…泣き笑い


非皮膚科&非小児科専門医の私が読んで良かったアトピー性皮膚炎本、ほかにもこちらなど下差し
「医者は一生勉強」って言葉、実感しかない泣き笑い泣き笑い