こんにちは。
もものマークのクリニック 院長てしまです
一昨日の記事【マスクでニキビが増える理由】
こちらをFacebookでシェアしたところ
私の友人からも、ご自身やご家族のニキビが
「このところ確かに悪くなった~」
という嘆きのコメントが寄せられました。
中には、皮膚科を受診した、というひともいたので
ニキビは塗り薬の使い方次第で良くも悪くもなるので、医者にしっかり説明してもらってね!
と、アドバイスさせて頂いたのですが
「塗り薬の使い方も大事なのね...。うちの受診したところは(説明が)サラッとしていて。」
という返信で
ああ~やっぱり...
と思ったのでした。
私は専門が形成外科で、皮膚科の臨床に携わるようになったのは2008年頃からです。
実はこのタイミング、日本におけるニキビ治療に大きな転換が訪れた時期でした。
それまでニキビの保険治療薬としては、イオウ製剤か抗菌剤くらいしか存在せず
諸外国から大きく後れを取っておりました。
しかしこの頃、毛穴詰まりである『面皰(めんぽう)』を治療できる外用剤「アダパレン(商品名ディフェリン)」が初めて発売されたのです。
皮膚科臨床を学ぼうと色々な勉強会に参加したり、皮膚科の医学雑誌を読んだりしていた私の目にも
フレッシュな情報がたくさん飛び込んできました。
新しい治療薬は、それまでの薬よりも確かに効果を発揮してくれるけれど、皮膚炎などのトラブルも生じやすい薬だということや
それを使いこなすために、様々な工夫がなされていることなどなど。
へえ~、ニキビ治療って、奥が深いのね....
と思ったら結構面白くて。ハマりました(笑)
その後、開業後数年が経過した2015年に、新たな面皰治療薬「過酸化ベンゾイル(商品名ベピオ)」が発売され
さらにはアダパレンとベンゾイルの合剤(商品名エピデュオゲル)も登場し
保険でできるニキビ治療が大きく躍進したここ10年超、皮膚科臨床畑に足突っ込んで過ごしてきた私としては
せっかくなら保険の治療薬の効果を十全に発揮させてあげたいよねえ
と、よくわからない使命感にかられてしまうところがあるのです
上で名前を挙げた外用剤、実はどいつもこいつもそれなりに
使いこなすにはコツが要ります。
患者さんの肌質は十人十色。
どうしたって「治療を始めて見ないとわからない」面はありますが
治療しつつ、様子を見つつ、
それぞれにとって「ちょうどいい按配」を見つけるお手伝いをするのも医者の仕事のうちと心得ております。
「ニキビの塗り薬」として処方された、その薬がイマイチ使いづらいと感じたならば
自己判断で治療をやめてしまう前に、処方を受けた病院の医師に相談してほしいと思います。
真の意味で「薬が合わない」のではなく
「薬の使い方が合っていない」のであれば
こんなに残念なことはありません。
それでも十分な説明が無く、困ってしまったかたは
てしまクリニックで診察を受けてみてください。何かのお役には立てるかもしれません。
遠方の方は、オンライン診療でいかがでしょう?
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