車と私〈福島編 おまけ〉 | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまです



意外にもウケた、車と私〈福島編〉。


調子に乗っておまけの話を少々。




医者2年目を過ごしたのが、例の千葉県旭市。


でもって、3年目の赴任先として医局から提示されたのが


福島県福島市



福島



医局からこの人事を告げられた時、軽く目眩がしたことを、昨日のことのように思い出します。


だってさ、私


寒がりなんスよ。


出身大学の東北大@仙台を離れ

東京に戻っておこうと思った最大の理由が


仙台より寒いところでは暮らせない

だもの。


東北大の関連病院て、その大半が東北地方ですからね。

きっと私、定年までに指の一本や二本凍傷で失うに違いない、と。

いやマジで。


そんな私が、福島住まい。

当時の医局長に不幸の手紙を送ってやろうかと思いました。

送ってないけど。


赴任先は、丘の上の大学病院。


通勤するにも生活するにも、車はやっぱり必需品な環境で

私は旭時代に購入した愛車を連れて参りました。


春夏秋と季節は移ろい

とうとう私の怖れていた季節到来





やはり予想通り、久々の東北地方の冬はキツかった。

がしかし、

下っ端医局員は病院内の滞在時間も長い。


仙台で学生をしていた時は、授業が終われば学校近辺や街中をふらふらすることが多かったので、冬の寒さが身に染みる時間も長かったけれど

季節知らずの病院内では外の寒さもどこ吹く風。


なーんだ、結構大丈夫じゃん♪


そんな風に思いつつ過ごす日々。


雪が降ると、病院からの帰り道のゆるい坂道全面がアイスバーン化して

軽く命の危険を感じたりしつつも

なんとか冬の福島を過ごしていたある日のこと


小雪の降る中出勤。

屋外の駐車場に愛車を置いて病院へ。



その雪は、日中かなりの勢いになり

病院の窓から見る風景は一面の雪景色。


その冬一番の大雪という話もちらほら聞きながら

ああ、やっぱり雪国に住んでいるんだなあ

と、その時点ではのどかな気持ちでした。



夜の7時も過ぎた頃でしょうか

仕事を終えて帰ろうとしたとき

その日当直で病院居残りだった医局の先輩が


お疲れ様ー。頑張ってね。


という、一言を掛けてくれました。



頑張ってね?



その言葉の意味を、駐車場を前にした時悟りました。



THE  銀世界



そこに見えるのは


たくさんの、かまくら?



……ではなくて


雪に埋もれた車たち。



でだ


私の車はいずこ????



それからが大変。


この辺に停めたはず

と思われる位置と

自分の愛車をベースにしたら、こんな感じの雪山になるハズという予測に基づき

これじゃね?

という山の前でこんもりと積もった雪を除ける。


ひとつめ、ハズレ。


ふたつめ、奇跡のビンゴ!!合格

かすかに見える車体の色は、確かに愛車のシャンパンゴールド。



がしかしマイカーは

前も後ろも横も上も

絶賛埋没中。



福島雪多し

という情報に基づき、スコップも周到に用意しておいた私ですが


その、肝心のスコップさん


車の中。



もうね、掘りましたよ。

手で。


スコップの入っている後ろのドアを開けるところまで、ここ掘れワンワンですよ。

無事スコップを発見したら、今度は車を出せるように道を作るべく雪かきです。


泣きそうでした。つーか泣いてたかも。



来年度、医局に移動希望出そう

と心に誓った瞬間でした。



雪国舐めてる人間には、ありがちな失敗なのかもしれません。


今となっては懐かしい思い出です。

再び体験したくはありませんが。断じて。