毛にまつわる思い出話 | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪


こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまです


一昨日鳩居堂で見かけ
衝動買いしたサンタの起き上がり小法師
{C5A323DD-3322-4D02-BCA0-47F6A377DDB3:01}

可愛い…可愛すぎるドキドキ
受付の横に鎮座中です。



昨日のアリジゴク写真集の話(閲覧注意)で出てきた

学生時代の思い出がひとつ。


医学部で医学英語を教えていた外国人講師が学校に依頼されて

英会話教室(…というよりはただ英語で雑談する場)を週一回

放課後に提供してくれていたのですよ。

無料じゃん。行かなきゃもったいない。

そう思って、サークルもやっていない自由人医学生だった私はほぼ毎週通っていました。

そこには、学部生だけではなく、現役で働いている医師や、助教授や、留学生も来ていて

なかなかカオスな部屋でした。


そこで、何でだか忘れたけれど

男性の体毛の話になり(なんでだ)


最近、日本の若者は、女性だけではなく男性も腕や足のむだ毛処理に熱心らしい。

というのが話題に上がりました。

人によっては、ひげ脱毛なんかもするらしい、と。


それを聞いて驚いていたのが、中国人留学生の女性。

ええっ!?
男の人で腕や足がつるつるのほうが良いんですか??
ひげも無いほうがいいって???信じられない!



うーん。

まあ腕や足については男女とも個人の好みによるところが大だけれど
ひげがもじゃもじゃ、っていうのは、正義の味方よりは悪者っぽい印象かなあ、日本だと。


それを聞いてまたまたびっくりな留学生。


え!

ひげが悪者!?
それも中国と違う!!!

昔の話に出てくる「立派なひげをたくわえた男性」は
基本、ヒーローですよ。



あ、そういえばそうかも。

京劇などで見る花形の男役は、確かに長いひげがあるし

高校時代にハマって読んだ吉川栄治の『三国志』
あれに出てくる英雄のひとり 雲長関羽も「美髯公」というあだ名で呼ばれていたっけ。

そのイメージが、中国では今も残っているのかな。

面白い。


そんなことを思いました。

さらに、その留学生はこんなことも言っていました。

中国人の男の人って、体毛が薄い人が多いのですよ。
だから、余計に毛が濃いと「男性的で魅力的」と憧れるのかもしれません。


無いものねだりってことね。

形成外科医になってから

鼻の低いアジア人には、鼻を大きく高くする手術が人気で
鼻の大きい欧米人には、鼻を小さく低くする手術がポピュラーなのだと知った。


どこの国の人も

それぞれがそれぞれに

自分に無いものを求め

それを「美」と信じて悩むのでしょうね。


裏を返せば自分のパーツの何かを気に入らなくて悩んでいる人は

「これは、世界のどこか別のところでは、ものすごい美の象徴かもしんない


と思ったらいいんじゃないかしら。

今いる場所が、すべてではないものねにゃ