夏の手術はやめた方がいい? | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪


こんにちは。

もものマークのクリニック 院長てしまですもも


8月も下旬の東京

ちょっと涼しい日が続いたと思ったら

いやいやまだまだ、とばかりに暑さ復活


日向に出るとちょっとくらっとするような暑さです

そんな中、というか
そんな暑さだから、というか

いまだにあせもの患者さんも多いですし

汗でアトピー性皮膚炎の症状が悪化して受診する方も多いので

暑さの影響はまだまだ続きそうだなと。


そうそう

暑さの影響と聞くと

形成外科医の私には思い付くことがもうひとつ。


粉瘤をはじめとする皮膚腫瘍の切除を希望される患者さんから、しばしば出てくる質問。

「夏に手術するのは、傷が化膿しやすいからやめた方がいいですよね?」



結構多いですよ、こう聞かれること。


さて

私の回答はと申しますと


夏だからことさら化膿しやすいわけではありません。




ただし、夏ならではの術後のトラブルは確かにあります。

それは

あせも



ガーゼやドレッシング材を固定するテープ類

湿潤治療の常連ハイドロコロイドやら

それらを保護するのに重宝な防水フィルム


ことごとく貼ったところが

鉄板でムれる汗



患者さんの肌質や汗の多さで

生じる皮膚の症状は様々ですが

通気性透湿性極めて良好!と謳った薄手のフィルムでも

剥がした内側は玉の汗なんてこと、珍しくないのです。


なので

私が患者さんに手術をおススメするときには

次のようにお話しています。



夏だから化膿しやすいと言いうことはありませんよ。

ただ、バンソウコウやフィルムですごく蒸れて痒かったり

湿疹ができやすかったりするのは

確かに暑い時期の方が多いですね。


あせももひどくなって書き壊してしまうと

跡がしみのようにひどくなることもあります

急ぐ必要のそれほどない手術なら

涼しいシーズンがおススメです