3人目のおばあちゃん | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
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昨日の朝方に、親友のおばあさまが亡くなりました。


この親友とは、それこそ0歳児からの付き合いです。

家も当時はおとなりさん。

我が家のベランダに干してあった私のおむつが(当然のように、布)

風で隣の家に飛んでいき

「あら、お宅にも赤ちゃんいるんですか、実はうちにも....」

ということで交流が始まったらしい。なんかいい話だ(笑)


親友の家は、おじいさんおばあさんとの3世代家族。

3代続いた江戸っ子で、地元歴も長いおうち。


我が家の両親はどちらも地方の出身。

実家は遠かったので、こちらのお宅の存在はとても大きかったことでしょう。


数えきれないほどの時間を、お隣のおうちで過ごさせてもらいました。


特に、親友のおばあさまは、私と弟のことを本当に可愛がってくれて

行楽地へも一緒に連れて行ってくれたり

レストランで美味しいご飯をごちそうしてくれたり


エサに釣られただけが理由ではありませんが

まるで「東京のおばあちゃん」のようなこの人に

慕わしい気持ちを抱いていたのは間違いありません。


たしか、本当に小さい頃は「おばあちゃん」と呼んでいたような記憶があります。

でもあるとき、母からダメ出しされました。


「おばあちゃん、て呼んでいいのは本当の孫だけよ。

あなたはおばあちゃんて呼んじゃいけない。

おばちゃん、と言いなさい。」


確かこれ、小学生になったときだったかな?

言われてすぐは「なんでやねん!」と反発したい気持ちになりました。

いまだに覚えているくらいです汗


でも、それだけ本当の孫のような気分で接していたんだろうなと。


今となっては母の言いたいことも分かるような気がします。

「おばあちゃん」と呼ばれて嬉しいのは、実の孫に呼ばれた時だけ、は、ある意味正しい(笑)


基本素直な私は(自分で言うか)その後、「おばちゃん」と呼ぶようになりましたが

慣れるまでは結構寂しかった覚えがあります。でもすぐ慣れました。

呼び方はどうあれ、可愛がってくれるこの人を好きな気持ちに変わりは無かったので。


その後も親友との関係はずーーーーーっと続いているし

そもそも家族ぐるみのお付き合いだったので

ここ数年のおばちゃんの様子も伺ってはいました。


お年を召されて、体調があまり芳しくないことも。


そこに届いた訃報。驚きは、しなかったけれど



寂しかった。



静岡の祖母を7年前に亡くし

長野の祖母を6年前に亡くした私。


今回亡くなられて、はっきり思いました。

私にとってこの人は

血は繋がっていないけど

やっぱり、東京のおばあちゃんだったんだと。



そう感じられる人が身近にいた私は

幸せ者だったなと。


たくさんたくさん優しくしてくれて

ありがとうございました。


今度の週末は、上野の風月堂のホットケーキを食べに行こうかな。

東京のおばあちゃんに教わった、思い出の味だから。