美容診療について~その薬は保険では出せません | 文京区小石川 もものマークのクリニック 院長ブログ

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文京区春日駅最寄りの形成外科・皮膚科のクリニック。
湿潤治療、シンプルスキンケアのこと、もっと皆さんに知ってほしい♪

10月22日の記事
矢印 自費診療の受診方法

この中で
「美容診療と保険診療って違うよね」
と書きました。

ただこれ、記事を書き始めたら
とても一筋縄ではいかないテーマってことに気付いた私

しばらく細切れで
「美容診療と保険診療」
について書き綴ってみようかと思います。

まずは
そもそも保険診療って何なの?
ってことから始めてみます。

「保険診療」で治療の対象となるのは基本的に
「病的」と考えられる状態。

なので、目的はシンプルで
「病的」な状態から
「健康的」と思われる状態を目指すこと。


もちろん何を「健康的」と考えるかは
人それぞれですし
必ずしも万人が同じゴールに到達するわけではありません。


でも
ある個人が何かしら健康上の問題を抱えており
それが大多数の人にとって
「確かにそれは困るよね」
と判断されるような状態で

それを改善するために要した医療費の
一部を患者さん本人の払うお金
残りを皆から集めた保険金で補いましょうというのが
ざっくりとした医療保険の仕組み

と私は認識しています。

(かなりざっくりですが

要は
ある人が健康でいられず困った状態を
他人の金も使って治す

訳なので、そこには当然ルールが必要。
そのルールの範囲内で医者は保険診療を行っている訳です。

ときどき

「他の病院で、シミの内服薬を保険で処方してもらっていたので
こちらでもお願いします。」


と希望されて受診する患者さんがいらっしゃいますが

私、お断りしています。

断るとたいてい嫌な顔をされてしまいますが、気にしません。

「うちでは美容のお薬は、自費でしか出せませんよ。」
とご説明をして、それでも構わないとおっしゃる方には喜んで処方します。

だってさ

年齢に伴う美容上の衰えは、病気じゃないもん
病気で困ったときに助け合うための仕組みが保険診療だもん


綺麗でいるための努力、大いに結構

でもそれ、自分のカネでやらなきゃ駄目だから

という訳で

美容目的の治療に公的な保険を使おうっていう根性が間違ってる

と思うワタクシなのでした。

まあ、一番ダメなのはそういう薬を保険で処方した医者なんだけどね

今日の午前はのんびりペースでした。
午後は、どうかな?

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クリニック前の街路樹と、雲ひとつない空。
プラタナス、かな?
このウチワのような葉が、これからの季節ワサワサと散るのです
秋ですね