なので、犬の散歩というものをしたこともありません。
かなりの雨降りの中で散歩している人と犬のカップルを見ると、その情熱はいったいどこから来るのだろう、と感動すら覚えます。
飼ってみたら、わかるのかしら?
イヤ、今は無理だな。
ワンコより手のかかるのが2匹いるからね。
先週木曜日に受診した顔の擦りむき傷の患者さんは、犬の散歩中転んで、横の壁に手の甲と顔面をぶつけてけがをした男性です。
見るからに、痛そうですが…犬を恨む言葉は全く出ることがなく、やっぱり愛していらっしゃるのだろうなあと拝察しました。
愛は強し。
さて、この方の写真を撮らせて頂きました!
以下傷の画像が、ばばーーーんと立て続きますので、苦手な方は進まない方がオススメです。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
《初診時》受傷後3日
顔。あちこちにガビガビのカサブタが付着しています。
感染している様子は無かったので、全てハイドロコロイドのシールで覆いました。
《治療開始2日目》受傷後4日
シールはかなり溶けています。
「結構漏れちゃいましたねすみませんでした。」
と私が言ったら
「あ、そうですね。でも痛くなくなったし、いい感じですよ。」
との大らかなお返事。いい人だ…。
で、これがシールを取って浸出液を拭き取った状態。
額はガビガビがだいぶふやけて浮いてきています。
対して小鼻と鼻下はシールの密着が悪く、やや乾燥気味。凹凸の多い場所は、こうなることも多いです。 なるべく密着するように工夫して貼りました。
《治療開始3日目》受傷後5日
だいぶすっきりしてきました
こうして見ると、本当に傷が深いのはおでこの左側だけのようです。
傷がすでに塞がっているところはプロペトで乾燥を防ぐのみとし、まだガビガビが残る鼻下と、取れたばかりの小鼻、おでこの深いところはハイドロコロイド継続です。
ここで翌日が休診日となったため、処置の仕方を説明して家でも交換してもらうことに。
ご本人は
「いやー、こういう方法で傷を治療してもらうのは初めてですが、こんなに早くスッキリしてくるとは思いませんでした!家でもやってみます!!」
と、臆することなく自宅での処置を了承してくださいました。
非常に助かりますし、また1人湿潤治療っていいなーと実感してくださる方が増えて、嬉しいなとも思います
そこそこ普及してきたとはいえ、残念ながらまだまだマイナーな治療法である外傷の湿潤治療。
スタンダードの地位を獲得するまで、私も地道に治療を重ねて行きたいと思います。
あ、この患者さんの治ったところの写真も、近々掲載できると思いますので、どうぞお楽しみに