先週の大地震から
１０日ほどした時
あるSNSの投稿に目が留まった。
震災で飼い主を亡くした
一匹の犬を救いに
東京から石川まで
車を走らせた男性の話だった。
自宅は全壊し、飼い主も亡くなり
飼い犬は避難所で保護されていた。
その投稿を見た男性は
自宅のある東京から
車を走らせて
保護犬のいる避難所へ出向いたそうだ。
避難所の人に自分が来たことで
迷惑をかけるんじゃないかと懸念したが
避難所にいる人からは
本当によく来てくれた、
動物の事を気に掛けてくれたのは
あなたが初めてだと感謝された、と。
その保護犬は新しい名前を付けて
新しい飼い主が見つかるまで
東京に連れて帰り、
譲渡に向けて準備を始めた。
保護犬は飼い主に
二度と会えないことを知らない。
飼い主を待ち、
男性に懐いている様子を見て
自然と涙が溢れてきた。
純粋無垢でピュアな心を持ち
一点の曇りもない姿勢で
相手と向き合う犬の姿は
私の中にある琴線を刺激する。
「命あるものはみな平等」
この言葉は人間だけじゃなく、
動物も生き物もみな同じだ。
日常が崩壊しても
生きていく力は
やはり人の支えやケアだと思う。
どの時代も、人は傷つく。
震災は、予告なしで
容赦なく試練を与える。
地球の息吹を感じる瞬間、
人は大自然には逆らえないんだと
身に染みて感じた。
去年、１５年ぶりに犬を飼い始めた。
今は毎日、傍に寄り添い
私の心を癒してくれる。
慈しみ、愛し
相手を想う気持ちを忘れない。
震災に見舞われた動物達、生き物の為に
自分ができることを少しずつしようと思う。
雪の降る厳しい季節だけど、
どうか無事に過ごせますように。
