少し前の話ですが、とうとう主人公交代バグを発見した猛者が現れましたね。

サガプレイヤーはバグを探すことへの使命感に燃える人種なのだと改めて実感しました(これもいきもののサガか・・・)。

 

自身は地味な変更点やバグについて報告です。

 

・モーニングムーンの仕様変更

 これは前回の記事でも述べたように、モーニングムーンの効果範囲が全体に及ぶよう修正されました。上昇する項目は「腕力・魔力・体力・素早さ」なのは相変わらずで、上昇量の割り出し方はきちんと調べていないので分かりません。恐らく、詠唱者二人のレベルの平均値から上昇量が割り出されているものだと思うので、詠唱者の月術と太陽術のレベルが50で上昇量は12になるといった感じでしょうか。

 モーニングムーンを効果的に使用するのであれば、上昇項目を十分活用できる術と体術(というかタイガーブレイク)の使用を推奨します。術と体術は計算式の関係から武器による攻撃よりもステータスへの依存度が極めて高いです。これら2種を限界まで鍛えてからモーニングムーンを使用した場合、バフを使用したキャラ分のダメージを回収するためには2ターンでトントン、3ターンで未使用時のダメージ量を上回るようになります(サラコマンダーで行動順調整を行った場合のみですが)。

 実際にモーニングムーンを使用して真破壊するものと戦った動画を以下に置いておきます。ここまで鍛えてしまうと使用しなくとも結果は変わらないのですが・・・

 

 

・魔王の盾の術強化倍率変更

 リマスター版で魔王の盾とその他の術強化系防具の効果が重複するようになり、術師も随分扱いやすくなりました。術強化の効果が重複するようになったのは、どうも魔王の盾の術強化倍率が変化したことが原因のようです。術強化倍率が変化していることに気付いたのは、ダメージ計算式の結果と実際のダメージに大きな開きがあったからです。

 かの有名なうるちまにあさんが公開しているダメージ計算機で下のスクショのウンディーネのステータスをもとにダメージを算出すると(増幅レベルは推定47 48)、闇の翼強の時の超重力のダメージは5,666~5,812となります。しかし、上の動画の3ターン目の超重力を見ると全然ダメージが違っており、動画の方のダメージは術強化倍率を1.5倍にして計算することで得られます。つまり、リマスター版では魔王の盾の術強化倍率が1.5倍に変更されていると言えるでしょう。術好きには嬉しいことですね。

 

・サラコマンダー時のファイナルストライクのバグ

 コマンダーモードでは一部の技が使用出来ないように設定されており、ファイナルストライクのような武器破壊系の技も使用出来ません。ですが、サラコマンダー時は普通に技が選択できるので、ファイナルストライクも使用できます。ただし、この使用出来てしまうのが問題になってしまったようで、サラコマンダー時にファイナルストライクを使用すると必ず低威力で発動してしまいます。

 これはコマンダーモード時の技の消費ポイントが特殊な処理になっているためだと思いますが、ファイナルストライク発動者のWPがどんな値であっても、ダメージに一切の変化はありません。そして発動者のWPは0になり、ダメージ量はダメージ計算機で消費WP0で計算した時のものとなります。

 ファイナルストライクはWP消費量と魔力に依存するので、魔力特化の術師と相性が良いと思い、増幅レベルが活用できるサラコマンダー時なら利用価値があるかと思ったのですが、こんなところでバグに遭遇するとは思いませんでした。というか今まで誰もこんなことしなかったんですかね?

本来なら闇の翼強の時でもウンディーネのファイナルストライクで8000オーバーのダメージを出せるはずなんですが・・・

 

2022/03/04追記:

ファイナルストライクのダメージ量について、過去に通常の戦闘時も消費WPが反映されないバグがあるとの情報提供がありました。

このことについては、また余裕がある時に自身の方でも調査してみます。

 

・増幅レベルの謎

 増幅レベルですが、カエル研究室さんのサイトでは「敵上昇レベル+成長補正」との記述があるように、SFC版でもこのように成長していることは確認できています。上記の式で求めた値と現レベルの差分がSFC版なら-4まで、リマスター版なら-8までであれば上昇判定が得られます。アスラ(上昇レベル36)とサラ(成長補正0)を例に考えると、リマスター版であればアスラ相手に45まで増幅レベルを伸ばすことが可能となります。

 しかし、上の内容で述べているように自身のサラの増幅レベルは45を超えており、おそらく47(後日再調査したところ48だった模様)となっています。自身はアスラを相手にレベル上げを行うこともあったので、45なら納得だったのですが、それより高くなる理由が分かりません。もちろんアスラ以上の上昇レベルを持つ敵は存在するのですが(真四魔貴族は40)、サラを控えにおいて真四魔貴族と戦ったことはありません。なぜこのようなことになっているのか、理由を考えてみたいと思います。

 

-増幅レベルの上昇判定のみ、現レベルとの差分が-8を超えても判定されている

 わざわざ増幅レベルの上昇判定に他と異なる条件を加えるなんてことはあまり考えられませんが・・・

-宿星補正に新たな調整が施されている。(宿星補正に変化は無いことがわかりました)

 自身のサラの周回は2週目(他キャラとの合計ではありません)で、1週目で増幅レベルを鍛えられる限界までは上げています。2週目は「螢惑・なし」を選んでいますが、この時に増幅レベルの初期分が実はプラスされているとか。

-リマスター版追加モンスターの上昇レベルの影響

 リマスター版で暗闇の迷宮が追加され、同時にモンスターの数も増えました。このモンスターの上昇レベルが関係しているのではないかと考えられます。カエル研究室さんが公開しているヤマやザッハークなどの内部値はあくまでSFC版の没データから拾っているものだと思われますので、リマスター版で上昇レベルの調整が施されている可能性は十分あります。実際、ヤマの没データの体力値は30ですが、リマスター版のものは50程度あると推測できるので、リマスター版に合わせて内部値を全て調整している可能性は十分あります。サラ編1週目のデータでヤマと戦う直前のデータがあったので増幅レベルを確認したところ、この時点で48ありました。つまり、「スフィンクス、蒼天女、トウテツ、ワンダーラスト、ザッハーク」の中の少なくとも3体は上昇レベル37~39、またはそれ以上に設定されていると考えられます。

-リマスター版でレベル上昇の判定式に修正が加えられた(この可能性が高いかも)

 後日、増幅レベル成長補正無しキャラの増幅レベルが50になっていることが確認されました。レベル上昇判定式修正の可能性については『ロマサガ3(リマスター版)「サラコマ増幅レベル50達成」』の記事にて記しています。ただし、記している内容が正しいわけではありません。

 

・バフを追加効果に持つ攻撃の処理順序

 自身の記憶が正しければ、SFC版のバフを追加効果に持つ攻撃の処理順序は「バフ→攻撃発動」となっていましたが、リマスター版では「攻撃発動→バフ」となっています。タイガーブレイクのダメージ量がSFC版より低い気がしていたのですが、その原因はこの処理のせいです(自身の記憶違いだったらすみません)。

 

・銀の手の仕様変更

 ここの内容は別記事にしました。