世界最古のオーデコロン サンタ・マリア・ノヴェッラ | Rera・Pirka (レラピリカ)麹町・四ツ谷/ NARD JAPAN 認定校・アロマテラピー&フラワーエッセンス スクール&サロン

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今日は世界最古のオーデコロンについての記事です。



世界最古のオーデコロンはイタリア、フィレンツェにある
サンタ・マリア・ノヴェッラが作ったもののようです。
サンタ・マリア・ノヴェッラはフィレンツェにある、
800年もの歴史がある世界最古の薬局。
ドメニコ修道僧によって創立され、僧院内で
薬剤が調合されていました。



いつかはフィレンツェまでいってみたい、
今でも世界的に有名なサンタ・マリア・ノヴェッラ。

日本にも支店がいくつかあるため、
新丸ビル(東京)に行ってみました。
※銀座店と新丸ビル店には、日本にはその2店にしかない
 バスオイルもあるため、おすすめだそうです。
 サンタ・マリア・ノヴェッラのホームページ→☆


サンタ・マリア・ノヴェッラの「王妃の水」
できる限り自然の香りで作られた、
老若男女が好む爽やかな香りの世界最古のオーデコロン。






これはAEAJアロマ環境協会のテキスト。
以前AEAJの講師をしていたので、
1999年の初版本から2015年版まで持っています。



1999年の初版本を見ると、

「17世紀末イタリア人理髪師フェミニスが、
ドイツの町ケルンに移り住み、彼がケルンで創出した
「オーアドミラブル=素晴らしい水」を売り出し、
好評を得た。
その事業を引き継いだファリーナは事業を拡大し、
「ケルンの水」と呼ばれるようになった。
1742年に「オーデコロン」として登録商標。」

と書いてあります。



そのため、私は20年近く世界初のオーデコロンは
フェミニスが作ったと信じていたのですが、
違ったのですよねびっくり



フェミニスは旅の途中で立ち寄ったフィレンツェの
サンタ・マリア・ノヴェッラ(教会)で、
修道尼さんからレシピを教えてもらい、
ドイツのケルンで生産し売り出したのが正解のようです。





これを見たことがある方も多いのでは。
オーデコロン「ケルンの水」として今でも人気がある製品です。
香料は天然の植物素材だけで作られている自然派オーデコロン♪
ゲーテやワグナー、森鴎外も愛した香りです。




多くの人がこの香りの虜になりましたが、
なかでもナポレオンがこの香りを愛したのは有名です。
ちなみに、妻ジョセフィーヌの好みは違ったらしい。

ケルンの水はベルガモットが中心ですが、
その当時、香水としてだけでなく、
胃薬品としての役割もありましたよ。




4711は番地のようなものですよ。
フランス軍がグロッケンガッセの工場に付けた番号。
ケルンは1794年にナポレオン率いるフランス革命軍に占領され、
統治しやすいようにと7500軒ほどの家に数字が付けられたというわけです。



「フェミニスが創作し、世界初のオーデコロンが「ケルンの水」」

と言われていたのが、実は
フィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラに
500年も前からあったんですね〜音譜



ちなみにAEAJのテキストの最新版を見ると
「当時イタリアで流行していた芳香水を
フェミニスがケルンで売り出した。」

という記述に変わっていました。



きっと1999年版は間違っている、
という指摘があったのでしょうね。





どちらも誰もが好感を持ちそうな香りですが、
右側のサンタ・マリア・ノヴェッラは、
より、爽やかで自然な香りですよ。



歴史はアロマテラピーに限らず、
誤って伝えられていることが多いのでしょうね。
それでも、歴史をもっともっと深く知りたいですニコニコ