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かいマムと申します。
現在夫婦共働きで長男きぃまる、次男ちゅけぷん、長女あーたんの3人の子供を育てています。
このブログでは妊娠中に胎児ポッター症候群と診断された次男の物語を綴っています。
出産前2ヶ月の管理入院+出生後7ヶ月の入院の末にようやく"退院"の気配が見えてきたところで、もはや何度目かわからないCVポート感染を起こしました。
前回のお話はこちら
5年も前のお話なので、記録を読みながら記憶を呼び覚ましながら書いているのですが、記録によると、このCVポート感染のときに、きぃまるもお腹壊していて、私にもうつってるみたいなんですよね
なので、この感染は家から持ち込んだ菌かウィルスだったかもしれません
毎日しっかり手指の消毒はしてたんですけどねぇ...
というわけで本日は病棟での消毒や家庭看護の準備の話をしたいと思います。
NICUでも病棟でも入室前のスペースに手洗い所があり、肘下までをしっかりと洗います。手洗い所には洗い方がしっかり書いてあって、手順通りにやります。
ドラマで外科医がやってるまさにアレです。
手を洗うのに5分以上かかります。
入退室するたびにやります。
持ち込みのハンカチで手を拭いてはいけないので備え付けのペーパータオルで手を拭きます。(ケチなので環境資源を思い、水で濡れただけの紙の山にドキドキします)
そんでアルコール消毒。
ちゅけぷんが入院していた頃は2018年でしたので567禍以前でしたが、マスクも必須でした。
直近のCVポート感染前はエレンタール(お薬ミルク)の濃度が退院目標の50%に達していたため、在宅看護に向けての手技の練習が始まっていました。
家に持ち帰る予定だったのは鼻から入ってる管(胃残をチェックするため)と、高濃度栄養を流すための首に埋め込んだCVポート(CVポートに繋ぐ点滴計器類を含む)の2種類です。当初はストーマ(人工肛門)も持ち帰り予定だったので、これの取り扱いの手技も練習しましたが、こちらは入院中に驚異的な回復を見せてくれて無事閉鎖となりました。
鼻から入ってる管は食後3〜4時間たってから(1日5回のミルクだったので、実質次の食前、ですね)注射器で引いて何も上がってこないか確認します。
点滴計器は病院からお借りすることになっていて、流すものの量、時間は医師が処方してくれるので、点滴計器のセットの仕方を覚えました。
そして一番繊細なのがCVポートの取り扱いです。何度も書いていますが、心臓の近くの太い血管に直接刺さってますので、ここからウィルスや菌が入ると、免疫システムが働く前に一瞬で全身に周り、敗血症などになるリスクが高いのです。
だけど、場合によっては検査や、何より毎日のお風呂の時に必ずこの周辺を触るハメになるんですよね
お風呂の準備はこちら
CVポート内の血が固まってしまうと血栓ができてしまってそれが細い血管に入り込んでしまうと、脳梗塞とかエコノミー症候群とか、これまた恐ろしいことになりますので、ポート内の血が固まらないようにヘパリンという薬液で満たします。この作業をヘパロックといいます。
入院中は看護師さんにやっていただいていたけど、在宅では自分でやらないとなんです...
触る前に徹底的にまた1から手洗い消毒を行い、さらに、使い捨て手袋、使い捨て医療用エプロン、マスクで防備して、まずはポートにつながってる管の周囲をアルコール綿(もちろん個包装の使い捨て)で丁寧に拭きあげます。
シリンジの筒先を三方活栓につなぎます。空気が混入しないよう、シリンジを接続部よりもやや高くして少し引きます。抜いた空気を注入しないよう気をつけながら、ゆっくりとヘパリンを注入。
完全に注入が終了する前に、シリンジの内筒を押しながら、三方活栓の心臓側を閉じてロックする(陽圧ロック)これ重要でちょっとコツがいる。
マム、割と手先が器用だったり、理系寄りだったりで、手技は順調に習得できていました。
気をつけても気をつけてもポート感染が起きてしまい、退院に向けての道のりが一回休みにはなってしまったけれど、準備は着々と進んでいました。
季節はもうクリスマスです。
水曜日は幼稚園のお預かりがなくて、きぃまるも一緒に病院に通っていました。大人でもぐったりする道のりなのに偉かったと思う。バスの出てる駅のピロティに巨大なツリーが出ていました。
なんかちゅけが退院してからもなんとなく、この駅のツリーを見に行くのが毎年恒例になっています
続く