さてさて,(・化・)の化学センター解説ですよ!!
(全く更新しなくてごめんなさい)
第1問
問1.
a.同素体の組み合わせを選べ ⑥
これは超基本。
「同素体:同じ元素からなる単体で性質が異なるもの」
「同素体をもつ元素⇒スコップ=SCOP
S(斜方硫黄・単斜硫黄・ゴム状硫黄)
C(ダイヤモンド・黒鉛・フラーレン・カーボンナノチューブ)
O(酸素・オゾン)
P(赤リン・黄リン
b.結合に使われている電子の数が多いもの ④
共有結合の理屈を理解し,電子式または構造式が書ければ解ける問題。
水素(2個) 窒素(6個) 塩素(2個) メタン(8個) 水(4個) 硫化水素(4個)
問2.周期表に関する記述で誤りを含むもの ④
④ 典型元素はすべて非金属である。
⇒典型元素(1,2,12~18族)はNaやCa,Zn,Pbなど金属元素も含んでいます!!
問3.濃度の換算問題 ③
質量%濃度が49%の硫酸のモル濃度を求める。 ただし,密度 1.4 g/cm3 とする
☆溶液が1L(1000cm3)あるとする!!
・全体g=1.4×1000=1400g
・溶けている硫酸のg=1400×0.49=686 g
・溶けている硫酸のmol=686/98=7.0 mol
よって,モル濃度=7.0/1=7.0 mol/L
問4.物質量の基本的な概念の計算問題 ①
① NH3 22.4L(1mol) に含まれるH原子の数
H原子は3mol含まれているので,
H原子の数= 3×6.0×1023 =1.8×1024 個
② CH3OH 1mol に含まれているO原子の数
O原子は1mol含まれているので,
O原子の数= 1×6.0×1023 =6.0×1023 個
③ He 1mol に含まれる電子の数
He原子は原子番号2番なので,He原子1個は電子を2個もつ。
よって,
He原子1molがもつ電子の数=2×6.0×1023 =1.2×1024 個
④ 1mol/L の CaCl2 1Lに含まれる Cl- の数
CaCl2 1mol中にはCl- が2mol含まれるので,
Cl- の数=2×6.0×1023 =1.2×1024 個
⑤ 黒鉛(C)12g に含まれる C原子の数
C原子のmol=1mol なので,C原子の数= 6.0×1023 個
問5.酸化物の組成式を求める ③
金属Mの酸化物の組成式を, MxOy とする。
・MxOy の式量(55x+16y)
・還元して得られる金属Mの式量(55x)
・還元して減少した質量=結合していた酸素原子の質量(16y)
よって,MxOy中の結合していた酸素原子(16y)の質量%は,
16y/(55x+16y)=0.37 という式で表せられる。
y/x ≒ 2.01≒ 2
問6.身の回りの化学(酸化還元反応でないもの) ②
① 蓄電池を充電⇒電池は,電子が動く!!酸化還元反応!!
② 炭酸飲料から泡が出た⇒液体に溶けていたCO2 が出てきただけ。
③ ワインがすっぱくなった⇒説は色々ありますが,一般的にワインが酸っぱくなることを,
「ワインが酸化した!!」なんて言い方をします。しかし,2浪以上の受験生でない限りこれを
体験したことのある受験生はいないよね。。
④ 薪が燃える⇒燃える(燃焼)は酸化です。
⑤ 銅板の屋根が青緑になった⇒「銅が緑青になった」と,いうこと。
Cu → Cu2CO3(OH)2 銅の酸化数が変化しているので,酸化反応が起こっていることになる。
第1問解説終了~
問5が難しかったかな??