わが青春に悔なし

  かえりみて悔いのない生き方
  「わが青春に悔なし


  
1946/東宝
監督:黒沢 明
脚本:久坂英二郎
音楽:服部正

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出演:原節子 藤田進 大河内傳次郎 杉村春子




原節子っていう女優さん、本当にきれいですよね

でも、あんな風には生きられないなぁ、きっと
夫のことばを
そのまま受け入れて、自分の人生にしてしまうなんて
ぜったいできない、と思う
本当に人を愛するっての、経験ないから、かなぁ


あの女性は「斬新だが観念的すぎて血が通ってない」
って、当時は批評されたとか、ちょっと聞きましたが、
え?、意外。
とても古風に見えるぞ。あんな女性多くいた気がする

ここでのわたしの疑問は、シンプルです
夫のことばを信じ続けるなんて、
そんなこと、できるんだろうか。どうしても不思議
思いあたるのは、現代との情報量のちがいですが
つまり、あの時代
女は、夫から情報を得る以外、方法がなかったから

今みたいに、ネットで検索して、「楽しそ~♪」なんて
思うチャンスがないのですよね。
そういう意味では、いまは、情報も入るし
女もいろんな生き方があるってわかって、迷える分
いい時代になった…の?

でもね、それとも
単純、明快、純粋に夫を信じられなくなった分
女は不幸になったのではないだろうか?
なんて、思ったりもします。まじで
ほんとうに、いちど、あんなふうに心を捧げてみたい

そういえば、服部正さん、
音楽がなんとなく「ボレロ」に似てる感じがするのは、
わたし一人の気のせいでしょうか?

「あの女性は黒沢明監督自身だ」
という話もあるとかないとか。ほんと?
だとしたら、女性に仮託して生き方を示したのは
戦後だからなの?
それとも、戦争に負けて
男性たちの生き方が、説得力を失ってしまったから?

ともあれ、強さを見習いたい女性像ではあります
でもあのひと、ほんとうはなにか一つ腑に落ちません
やっぱり、あの「意志を受け継ぐちから」が
どこから湧いてくるのか、ちょっと共感しにくいかな

女のかっこよさを追求してる人にお奨めします






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2004 / アメリカ
監督: D.J.カルーソー
脚本: ジョン・ボーケンキャンプ
原作: マイケル・パイ

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出演: アンジェリーナ・ジョリー イーサン・ホーク キーファー・サザーランド


笑われるかも知れませんが
イリアナとマーティンの あのシーン
わたしとしてはインパクトありました
男の人にあんなふうにしていいのか…!?って
ショックでした、というか、いや、じつは
あんなふうに、からみついてみたい
イリアナがすごくうらやましかった、なんて…

さて
ラストのどんでんに行きたい作者の気持ち
よくわかります。あの意外性は脱帽ものでした。
惜しいのは、イリアナが、最終場面の直接対決を
見抜いて対処していたという、設定の説得力かなぁ

「どうしてこの人、こんなふうに準備できたんだろう?
あ~、プロファイラーだったじゃん」
というやり取りが、わたしの内部で起きてしまった。
なんというか、いわば“考えオチ”な感じ

お話の前半で、
プロファイラーとしての印象を与えられないからです。
なんか“犯人を追いかける”のイメージでずっと行って
ちょっと騙された感じ。そこが少し残念です

でも、わたしとしてはやっぱりあのシーンが…
あんなふうに、求めていいんだろうか
あんなふうに心の爆発するままに絡んでいって
男の人って、ああいうのいやじゃないんだろうかって、

あんな風になれたらいいなって、ホントそう
情熱的に、あんなふうに感じて…
あの場にいるのがわたしだったらって、夢に見ました
これ、ジョリーが聞いたらやっぱり笑うよね





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2003/アメリカ

監督・脚本:オードリー・ウェルズ

原作:フランシス・メイズ

撮影:ジェフリー・シンプソン

音楽:リストフ・ベック

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出演:ダイアン・レイン リンゼイ・ダンカン サンドラ・オー ラウル・ボヴァ



少し気恥ずかしい感じもありますが、

この映画、あえて言えば、『人生の応援歌』です

美味しそうなワインと田舎料理、牧歌的な風景、

都市ローマの観光映像、有名映画のパロディ、

青春恋愛もあり、失恋もあり、友情もあり、

一つ取り出すと

それらがバランスした素敵なムードが崩れそう


「何で『休日』なの?」というちょっとした疑問も、

映画だけ見ると、わいてきますが

実は原作者のフランシス・メイズは、

サンフランシスコに定職を持っていて、

トスカーナで実際に長期休暇を過ごすという、

タイトル「まんま」の生活を送ってるみたいです。


ちょっとだけお話の内容言いますと、

主人公・作家のフランシス(ダイアン・レイン)は

自分の書いた記事が原因で、夫の浮気が発覚、

トスカーナに傷心旅行に出発します

途中、

売りに出ていた古い家に、なにかピンときて

なんとその場で衝動買いしてしまいます


その後、嘆いたり後悔したり、

でも地元の人たちの温かさに励まされながら

知らず知らず

気がつけば自分らしい生活が築かれていた…

そんな、ゆる~いお話です


傷ついた友人が転がり込んで来たり

父親が娘の恋人を遠ざける画策をすると、

母親はネット恋愛で失恋していたり

文学の教授が哀しげに電気工事をしていたり

この映画の登場人物達は全て

どこか、何か、どのようにか、

欠けているか、または偏っていまして

世の中不完全な人々の集まり

そういうメッセージがはっきり伝わってきます


半端な自分、ダメな自分、のろまな自分、

ドジな自分、どうしようもない自分、 全部の自分を

そのまんま「おまえはそれでいいんだよ」って、

優しく包み込んで、温めてくれる

そんな癒しに出会えます


ゴールデンウィーク、事情で出かけられない人、

これ見ればOKです

擦り切れそうな男性も、これでなごみますよ (~o~)/




  

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1967/東宝
監督:小林正樹
脚本:橋本 忍
主演:三船敏郎




きっと画期的な主題だったと思います
記録によれば、

1955年に「もはや戦後ではない」が流行語になって
1963年には東海道新幹線「ひかり」が通って
民主主義の風潮の中で、

ようやく自信を持ち始めていた、近代日本
そんな時代を背景に、この映画は撮影されました。

巨大組織を向こうに回して立つ、夫婦愛あふれる夫
演技、美術、映像等

2008年現在みても一級の緊迫感が漂っています。

ですがひとつだけ
「主人公はどう生き延びようとしたのか?」
監督がここを
どう考えたか、すご~く不思議なのです
主人公の人格が貫通性に欠け、

なんというか、終盤にブレてしまうのが原因です
作品世界が失速してしまうとでも言いましょうか。

「君主の非道なるを、

     あまねく日本六十余州に告げ知らせる」
最高に威勢良く、筋を通す意志を、そう書き送って
伊三郎は計算し尽くした立ち回りを演じます。
自分の屋敷で、首尾良く、側用人を返り討ちに
伊三郎は街道をスタスタ歩き出すわけです
江戸に向かい、幕府に直訴するつもりでしょう。

え?、でも待ってよ。

この人、乳呑み児を抱えてるじゃない!?
江戸までって、何日かかるの。

刀以外、何も持ってないよ?

思わず笑えてしまいました(^o^)
いわないことじゃない。旅立って間もなく

(とゆーか、画面ではほとんど歩き出してすぐ)

鉄砲隊にあっさりやられてしまうじゃない。
え~!! これが、

あの緻密な計算ずくの大殺陣を演じた伊三郎?
この、何の準備もなく

赤子を抱えたまま江戸に向かったこの人が!?
同一人物とは、ゼッタイぜったい思えない。

別の人だ、これは!?

せめて生き延びてくれなくちゃ
でなきゃ、どんな計画で成し遂げつもりだったとか、
たのむから、『日本六十余州に…』を

どう実現するつもりだったのか分からせてよ、

なんか、すごくむなしかった。

あれ何の騒動だったの?

「刃向かえば死ぬるのみ」? 

そんなふうに見えますよ?
戦後22年。

民主主義はずいぶん浸透していたと思うのですが、
権力という暴力に対して

筋で向かおうとした伊三郎に理があると
あの時代だからこそ示す意味があったのでは?


ちょっと生意気なこと言わせて下さい。
【実力行使は、

 次世代へのメッセージを欠けばただの暴動】
そのように昔学校で習いましたが、

伊三郎という人物には、その『メッセージ性』が
決定的に欠けているように見えます

そして実は、

次世代へのメッセージ性に欠けていたのは、
むしろ監督本人ではなかったのでしょうか。

なんて(^^)v すみません
でも、試みてほしかったです。たとえ倒れても、
理想を生きる

「新しき人と社会」を、描いてほしかったです

(いまわたし、「わが青春に悔なし」の幸枝の姿が
 チラついちゃってます(~.~)。近々これ書きます)




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監督:ゲーリー・マーシャル
脚本:ジーナ・ウェンドコス
原作:メグ キャボット
出演:アン・ハサウェイ


「プリンセス ダイアリー」(少女小説)の映画化です。

内気な少女が王女としての人生を受け入れるまで
純粋でちょっと幼い葛藤が、コミカルに描かれます

ゲジ眉の山出し少女から→高貴なプリンセスへと
ドレスを着こなし、物腰や振舞いを優雅にリセット
目の醒める、超ウルトラにブラッシュアップします。

でもこの映画は、外見を劇的に演出して

目を楽しませようという作品ではなく
一人の少女が、

果敢にも「統治権を担う決心をする」という
いわば新タイプの青春映画というべきだと思います

『被統治者→統治者』という遡上は、

少し前まで、女子には期待されませんでした。
『人間的成長=イコール=政治的主体性の獲得』

この近代的市民の本質課題は、

だから、つい最近まで男子にとっての普遍性でした

そこを女子のテーマとしてさりげなく盛り込んでいる
この作品はだからスゴイわけです
だから単なるお姫様物語とちがうし、斬新です

あるいは
“少女→『女』”ではなく、“少女→『個人』”という
「女性である個」という人格の実在性の描写を試みた
そういう意欲作かも知れません。

おそらく、あのアメリカでさえ
女が政治の頂点に立ってもしゃあないと、

やっと思い始めたんじゃないかと(^_^)

だってヒラリー女史が、
アメリカ初の女性大統領になる可能性があるって
このごろ民主党の予備選で、かまびすしいですよ?
この映画が予言だったみたいなタイミング。
全くの偶然 …だろうけどさ(~o~)

ティーンズといわず、女性は見ておいていいかも







   

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桃と梅と桜って、同時期に咲くのに、
桜より梅より注目度が低い、桃

桃色って言うと、
純粋な色っていうイメージより
お色気の「色」になっちゃって、かわいそうな花。

こっちに移ってきました。
よろしくお願いします。