ドクター・ストレンジ
2017年アメリカ
原題:DOCTOR STRANGE
監督:スコット・デリクソン
脚本:ジョン・スペイツ、C・ロバート・カーギル
原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
音楽:マイケル・ジアッチーノ
撮影:ベン・デイヴィス
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、レイチェル・マクアダムス、キウェテル・イジョフォー、ベネディクト・ウォン、マッツ・ミケルセン、ティルダ・スウィントンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
日本:2017年1月27日
米国:2016年11月4日
技術:カラー
時間:115分
鑑賞:Disney+

ドクター・ストレンジ公開年の国内興行成績
1位 美女と野獣
2位 スター・ウォーズ 最後のジェダイ
3位 怪盗グルーのミニオン大脱走
4位 名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)
5位 パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
6位 モアナと伝説の海
7位 SING シング
8位 映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険
9位 ラ・ラ・ランド
10位 ワイルド・スピード ICE BREAK
※ドクター・ストレンジは28位。

ドクター・ストレンジ公開年の世界興行成績
1位 スター・ウォーズ 最後のジェダイ
2位 美女と野獣
3位 ワイルド・スピード ICE BREAK
4位 怪盗グルーのミニオン大脱走
5位 スパイダーマン ホームカミング
6位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
7位 マイティ・ソー バトルロイヤル
8位 ワンダーウーマン
9位 パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
10位 IT イット それが見えたら、終わり。
※ドクター・ストレンジは11位。

見どころ
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『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えたヒーローアクション。事故で両手が思うように動かせなくなった天才外科医の姿を描き出す。『スポットライト 世紀のスクープ』などのレイチェル・マクアダムス、『偽りなき者』などのマッツ・ミケルセン、『フィクサー』などのティルダ・スウィントンらが共演。たとえ敵であろうとも他者を傷つけることのできない外科医の行く末に注目。
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あらすじ
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ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、天賦の才能を持つ脳外科医として名をはせていたが、ごう慢さが玉にきずだった。彼は地位も名誉もリッチな生活も手に入れていたが、交通事故によって全てをなくしてしまう。神の手と崇拝された両手の機能を取り戻すため、高額な治療を繰り返すが……。
(シネマトゥデイより)
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要素
アクション  :★★★★★
アドベンチャー:★★★★★
SF     :☆☆☆☆☆
コメディ   :★★★☆☆
ホラー    :★★★☆☆
クライム   :★★★☆☆
ファンタジー :★★★★★
バイオレンス :☆☆☆☆☆
ロマンス   :★★★★☆
メッセージ  :★★★★★
魔法     :★★★★★★★★★★

インプレッション
物語:★★★★★
配役:★★★★★
演出:★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★★★
現実:☆☆☆☆☆
劇場:★★★★★

アントマンで時間や空間が意味を持たない量子世界が導入されたのに続いて、さらに世界を拡張するために重要な位置を占めるのがこの『ドクター・ストレンジ』です。

その中でも最も重要な概念がマルチバースで、この先の話で本格的に導入される事になります。

ここで導入されるマルチバースはフェーズ4での時間軸の分岐ではなく、並行世界なので厳密には違うんですけど、「この世界には別の宇宙があるんだよ」という事を紹介するのには十分な役割を果たしました。

申し分ない才能を持ちながら、人間的にはどうしようもないほどの欠陥を抱えているという事では、トニー・スタークを思わせ、ここから新しい話が始まる感じを盛り立ててくれます。

ちなみに、彼女とのやり取りや、感じの悪い所もことごとく似通っていますし、毎回トラブルの種を生み出す所も似通っています(笑)

今回の『ドクター・ストレンジ』は本編中に他のMCUのキャラクターが出てこないので、この作品だけ見ても話が分かるというのが好感の持てるところなんですけど、逆に他のキャラクターが出ないとどうも興行成績が芳しくないという難しさも感じてしまいます。

映像的にも、この頃明らかに下火になりかけてきた3Dの技術が巧く生かされた作品で、様々な上映形態の中でもIMAX3Dで見るのが一番面白く見られた記憶があります。

序盤のスティーブンの事故のシーン(特に車の落下シーン)は今見ても生々しく心拍数が上がってしまいますし、手術中のアストラル体でのバトルなど、新しい見せ方や設定がいくつも持ち込まれました。

特にラストの逆回転の画像は予想がついたんですけど、その中を逆行しながらのバトルの見た目はかなり斬新でした。

後に『TENET テネット』で同様のシーンを見た時に『ドクター・ストレンジ』の事を思い出したりしました^ ^

ちなみに、敵を倒した後に医者として命を奪うことに対してのジレンマが描かれるのもかなり新鮮でした。

それがラストのドルマムゥの倒し方にもちゃんと生かされていて、敵も殺さず人々を助けるというヒーローらしい結末にかなり好感が持てました^ ^

主な初登場人物
スティーヴン・ストレンジ(ドクター・ストレンジ)
モルド
クリスティーン・パーマー
ウォン
ニコデマス・ウエスト
ブロンド・ゼロッツ
カエシリウス
ドルマムゥ
エンシェント・ワン

再登場
ソー

オマケ映像
その1
ソーがビールを飲みながらストレンジとオーディンについての話を。

その2
モルドがパングボーンを襲う。

予告編


前作:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ


次作:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス