順調に新海作品を視聴しております。
「言の葉の庭」
なんて美しい話だったんでしょう。
古い歌をそのまま現代で物語にしたようで、美しく儚げで、でも決して澄んでいるわけではない。
歪な二人が出会い、心通わせる関係はまるで過ちのようだけど、削れて磨り減ったこの二人の魂にはそれが必要だった。
あのね~くっつかないのがね~またいいんですよね~~~
これでくっついていたらキレてたわ。
公園の小さい東屋で座って雨を眺めていた二人は、別々の場所で自分の足で立って雨上がりの虹を見上げる為に出会った、みたいな。
「星を追う子ども」
新海監督はジブリオタクなんか!?と思ってしまった作品。
僕の大好きなジブリ要素全部詰めて僕のオリジナル調味料で味付けしました!みたいなお話。
新海作品で好みの男がいねーなって思っていたんですけど、森崎先生~~~!!!
いや声帯和彦さんってだけでするいわ何だあのキャラ。
異世界少年と少女の冒険かと思ったらまさかのイケオジ…いやおじさんで歳じゃないよな、たぶん30代とかだよな森崎先生って、とにかくイケてる大人の男とあぶなっかしい少女の冒険なんて聞いてね~よ~~~~
私はこういう組み合わせが大大大大大大好きなのでずっとキュンキュンしてた。
君がいない世界に意味はない、と思い詰めてしまう程愛した人に出会えたのは幸福なんだろうけど、ある意味ちょっと不幸なのかもしれない。
過去を手繰り寄せる手段なんてものは弱い人間には無い方がきっと良いのだ。
「秒速5センチメートル」
前職の先輩が「どうして…ってなるラストなんだけど…でも綺麗な話で…」と唸りながら話してくれた事がありまして。
いんや~どんな話なんじゃろ~と思ってみたんですが、めっちゃ良かった…
もし二人が結婚してたらキレてた(またそういうこと言う
や、私だっていつでもどんな時でもくっつかない方がいいと思っているわけではないですよ。
くっついて欲しいと思っているカップルだっていますよ!
でも貴樹と明里は結ばれない方が良かったと私と思う。
だってさ~あれで結婚とかしちゃったらあの少年少女の雪の中の美しい思い出が台無しじゃん。
雪が解けて春になるように、咲いた桜は散り時すらも美しいように、【貴樹と明里の物語】の行く末はあの形が一番美しい。
そう思えるだけの過程の描き方が天才的。これが出会いと別れと再会(そしてすれ違い)のカタルシス。
次は「雲のむこう、約束の場所」ですね。
これタイトルだけ知ってたんですけど新海作品だったんですね。
見たらまた感想書きます。