劇場版『Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram』
ベディがヒロインだった。ベディが美しくて悲しくて強くて儚くて罪深くて、とにかくもう最高だった。
色々端折られてはいたけどあのボリュームを完全映画化となったら四部作くらい必要だろうから、個人的には頑張った方ではないか…と思います。
ランスロットのヘタレ色男っぷりがすごい良かった。おとうさんてばもう~~~!
「待て!待つんだ!待ちなさい!」の三段活用めちゃくちゃ良いな。
円卓の騎士達の最期もそれぞれ丁寧に描かれていたと思う。
髪下ろした三蔵ちゃんマジ菩薩。
髪下ろしたベディは美少女。
エクスカリバーを返還した時のシーンが、痛々しくて美しくて…
家に帰ってそっこーベディを最終再臨させました。あと執事服も着せました。
いよいよソロモンも公開されましたね~
映画『ライトハウス』
灯台守の男二人が静かに激しくゆるやかに、まるで潮の満ち引きのように正気と狂気を繰り返す話。
全編白黒で字幕のフォントも古風。まるで数十年前の洋画を見ているような感覚になるが間違いなく最近の映画。
精神に、脳髄に響くような神秘と恐怖を煮詰めた文学を読んでいるような感覚に陥る作品だった。
意味深な表現の連続だったのでよく分かってないシーンが大半。
けれども「なんかとんでもねぇもんを見てしまった…」と思ってしまう。
これからパンフ読み込みます。
映画『とびだせ!ならせ!PUI PUI モルカー』
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映画『竜とそばかすの姫』
サマーウォーズ以来の細田作品です。
鑑賞予定はなかったんですが世間の評判があまりに真っ二つだったんで自分はどっち転ぶかな~と思って観てきました。
音楽、キャラ、美術、どれも良かった。特に音楽は早くアルバム欲しいよ~~~!
うわっエモ!モエ!みたいな場面はそれなりにあったし、しのぶくんはめちゃくちゃかっこ良かった。
でも何処かストンと落ちない。妙なひっかかりを感じてしまいこの感情の正体は何ぞ…と悩んでしまった。
ネットで暴かれる人間の獣心、暴力に等しい正義感、そして現実で起きている事件。
提起されている問題や浮き彫りのやり方はリアルなのに、その解決や結末があまりにふわっとしている。
兄弟の為にすずが出した勇気と下した決断は「口ばかりで何もしてくれない大人達」とは違う、芯が通ったものだったとは思うのだけど、けど。
問題はリアルなのに解決はフィクション、それでいいんか!?と思ってしまった。
でもまぁフィクションだしなぁ…という感じもしてしまう。
もろに美女と野獣なシーンがあったけどあれは大丈夫なんか!?
ベルの歌とベルの仮面をぶん投げる演出が素晴らしかったのに、カタルシスが足りない。
なんとももったいなかった。音楽と絵面は本当に最高だったのに、だからこそ感じる「もったいない」である。
あんまりにもモヤっとしてしまうのでしのぶくんルートと恵くんルート両方ください!とかクソオタクの思考に逃避してしまった。
あとカミシンとルカちゃんの番外編も欲しいです。
いやでもやっぱりしのぶくんルートと恵くんルート両方ください。見たいんで。
なんならもう私としのぶくんルートがあっても良い(すごいこと言っちゃった!)
私があと15歳くらい若かったらたぶんもっと絶賛していたと思うよ。
良い所もあればモヤモヤする所もあってなんというか「シチュエーションを感じろ、ストーリーは考えるな」という感じ。ではそれが悪いかというと個人の自由。
美女と野獣やん!と思いつつもベルと竜の触れ合いにはキュンとした。
ただ児童虐待という極めて難しい問題を描くならそこはちゃんと解決と救いが欲しかった。
それが虚構の事件と解決であったとしても。
それをしないならそもそも描くべきではない、と私は思う。
とはいえ繰り返すが絶賛は出来ないが酷評も出来ない。
毎回毎回「何でこんなにたくさん文句言いながらでも観に行く人達が多いんだ?」と思っていた細田作品だったが、いざ観てみてなんとなく分かった。
「ストンと落ちない所があるのは分かってるけどめちゃくちゃ刺さる所あるから見るだけ見たい」と思う。
でもなんかこうファンタジー観に来たのに生々しい現実に不意打ちされてズタボロ!になる感覚はあるかもしれない…けど細田作品のお家芸と思えば、まぁ次からは備えられるでしょう。…わかんないけど!
…と、思っていたけど、もし私の人生の地雷を踏み抜かれたらキレ散らかして泣いて喚いていたと思う。
私は親から虐待されていないからけろっと言えたけどね…