ダークファンタジーかと思いきや、わりとバッサリ現代の諸々の問題を描いた作品。
ファンタジーというオブラートに包んではいるけど、簡単に溶けてリアルが見え隠れする。
セットは木組みというシンプルなものだけど、終盤の落城の場面でどんどん何も無くなって行く様が凄かった。
ラストシーン、生き切った王子とこれから本当の人生が始まるであろうヴィリが語り合う最果ての崖。
そこでようやく背景の壁が上がって美しい外の風景が見える。
これまでの殺風景とも言えるセットは、まるでトル王子が「そう見えていたかのような」とも思えてくる。
そこは城ではなく、きっと牢だった。
生を実感し命が終わるその瞬間に見た世界が最も色鮮やか。
派手で煌びやかなセットはひとつも無かったのに、このラストの演出があまりにも美しくて、まるで一枚の絵画のようで、いつまでもうっとり眺めていたい程でした。
旅立つヴィリが、まだちょっと不安そうなのがすごくいい。
見る価値があったと思うものも見なきゃ良かったと思うものも、彼女はこれからきっと多く見るだろう。
それが人生。
私としてはしぶとく生き延びてるであろうナリコちゃんと再会して酒場で呑んでて欲しいな!
他にも書きたい事は沢山あるんですが全部纏まってない上に特に推し(わだっくま)のことはそれだけで記事一本書ける程なのですが、どうしてもどうしても何か感想あげたい!と思ってとりあえず書いてみました。
明日とかまた書きます。
↓以下、本編の感想はまるで関係ないただの自分語りです↓
1年4ヶ月ぶりに劇場で芝居を観ました。
和田琢磨さんのことは1年5ヶ月ぶりに生で拝見しました。
1年3ヶ月ぶりに東京に行きました。
ママ~~~~~~!スカイツリー高いね~~~~!東京タワー赤いね~~~~!
東京に行くのが久し振り過ぎて色々ポンコツでした。
本当に電車の乗り方軽く忘れているし。
でも、電車の乗り方を忘れても私の中から観劇オタクの魂は消えてはいなかった。
始まった瞬間、いや、たぶん座席に座った瞬間から、もう芝居に引き込まれていた。
前みたいにちゃんと舞台楽しめるのかな…わたしちゃんと観劇できるかな…って不安もあったんですが、いや~~~~~~~全然こんなことなかった!!!自分すげーな!?(自画自賛
ちゃんと「生の芝居が好き」な自分が好きがいて良かったって思いました。
1年振りの観劇がこの作品で良かった。くま氏のいい芝居とカテコでの笑顔が見れて良かった。
前みたいなペースを取り戻すのはまだ先になりそうですが、諸々対策を整えながら観劇して行きたいと思います。