ミュージカル「刀剣乱舞-東京心覚-」ライブ配信視聴の感想 | 杢ログ-Mokulog-

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珍しく(珍しく?)刀ミュの配信を見てみました。

や、なんか今作の感想が随分とざわざしてるなーと思ったんで興味が湧きまして。

不謹慎というか品がないというか行儀が悪いかもしれませんが私はこういう作品にホイホイされる。

褒めているばかりの感想が出て来る作品はイマイチ信用出来ない。

今作は賛否両論だったので「お?どんなもんじゃい?」と思ったので大楽配信を購入。

 

因みにわたくしミュに関しては全くのにわかです。

4作品くらいしか見てない。

お話についてもそんなにぐっと心動かされるものでもなく。

もちろんぐっと来る場面とかはあったりしましたし好きな話はある。

これでも幕末天狼傳はアルバムも持っているレベルで好き。

「ユメひとつ」はめちゃくちゃヘビロテした。

羽生選手の応援に気合い入れる時に自分を鼓舞する為にめちゃくちゃ聴いた曲。

 

そんなライトおぶライトな刀剣乱舞ONLINEオタクによる刀ミュ感想です。

 

え~賛否色んな感想を読み過ぎたせいで作品についての自分の感想というよりは「ああ、だからああいう感想が出たのかな~」みたいな【感想の感想】を多く持ってしまった。

出来れば記憶を消してもう一度クリアな脳で心覚を見たい。

でも人の感想群に触れなかったら私はきっと心覚を見ようとしなかったろうし。むぐぐ。

 

内容、なるほど分からん。いやマジで。

テーマが東京なのは分かった。東京にまつわる呪詛、荒行、偉業、守護、隔離と放棄。

なるほどこれは確かに現代を有様を舞台上に抽象画のように表した作品かもしれない。

中身があるのかないのか、深いのか虚無なのか、よく分からん。

良く言えば観る人によって無限の景色を与える。悪く言えば「っぽい雰囲気」でやり過ごす霞劇。

好きか嫌いかで言ったら、あれ、結構好きかもしれないな…?この感じ…でした。

ただ私は刀ミュとはかなり距離がある立場にいるので、だからこそのこの肯定的な感想なのかもしれない。

 

物議をかもした例の台詞。これは「そりゃ物議かもされるわ」と思いました。

でも実際聞くと、半分はあったまった。もう半分は冷めた。

私も随分と「行きたいけど行かない選択」をしました。

だから客側のそういう無念をあっち側の人達が受け止めてくれたようなあの台詞に少し救われた気になったのは確か。

認めてくれた事の安心感とも言うのかな、それが無いとは言わない。

寄り添ってくれる幻は優しくてあたたかくて、少し感謝に気持ちも芽生えた。

一方で「蒸し返さないでくれ」という気持ちもあった。

板の上の面々に慰められた所で現実は変わらない。飲み込めないものを無理矢理飲み込んで、臓腑に落ちた所で喉の激痛が癒える事など永遠にない。

こっち側の苦しみをそっち側のエンターテインメントに落とし込まないで欲しい。

座席にいる「客」や「ファン」ではない、社会を生きる個々それぞれの人生を背負った人間。

一人ずつそれぞれの人間の気持ちを束ねて「創作」に変換しないで欲しい。

 

私は10年ほど前から「エンタメを売る側がエンタメを買う側の人生に寄り添う意思を持って商品を作ると神薬にも猛毒にもなる」という考えを持っているので、まさにこの作品はある人には神薬、ある人には猛毒、だったと思います。

物語そのものに良い悪いは実は無く、観る人によって姿が変わるものですからね。

 

色々書きましたが「心覚、わりと結構好き」という結論です。

豊前くんとソハヤくん、めちゃくちゃかっこ良かったし。かっこ良かったし。

だいたいこの二人が映るとIQマイナス値になっていた。

二部衣裳、豊前くんのあのシャレてイケてるあの姿でダーツバーとかにいて欲しいしスカジャンのソハヤくん完全に解釈の一致。

豊前くんがヅカ顔でヅカオタの私が思いっ切りときめいていました。

(※ヅカ顔判定は完全に杢燐の独断と偏見です)

 

心覚、途中ちょいちょい画面から離れちゃうことあったんでもう一回見たいな~と思うくらいには結構お気に入っている。

 

…やべぇな