アマプラで見ましたん。
見てからだいぶ時間が経っているので若干雑な感想になってしまってます。申し訳ないです。
映画「ピーターラビット」
噂には聞いていたけど【人類vsウサギの仁義なき戦い】だった。
だったけど実際にはなかなかハートフルなお話だっと思います。
パパがミートパイにされちゃった序盤だけはハートフルボッコだったけど。
もっと生活圏の奪い合いかと思ったけど途中からだいすきなおねえちゃんの取り合いみたいになっておったなw
家を潰されたお姉さんはもっと怒っても良いのに許してあげるのはあまりに心が広すぎませんか。
動物たちがみんなかわいかった。CGの進化はすげぇな!特にうさぎのもふしり。あれは罪。
映画「9人の翻訳家」
フランス映画っぽい!っていうと頭悪い感想ですが敢えて言おう。フランス映画っぽい!
私はこの独特のなんだろ、上手く言えないけど良い匂いがする古書みたいな雰囲気をフランス映画から感じるんですが、今作も例に漏れず。
閉鎖空間で起きる発売前の小説の原稿漏洩。犯人は誰か?というミステリー。
刑務所のシーンで出版社の社長が実は収監されてた方だった…という事が明らかになってからが凄くワクワクした。
途中からオチは読めるんですが原稿を盗み出しコピーし急いで返すあの場面のハードさはなかなかスリルがありましたね。
多国籍翻訳家チームの仕事部屋、各デスクに国旗が立ってたりして、これが普通のまともな翻訳作業現場のドキュメンタリーだったら「なんてステキ!」と思う所でした。
でもステキだったわ。日本人はいないのか…って思ったら日本産のコピー機が出て来て笑った。
私は常々文学でも演劇でも音楽でも「商品」である前に「作品」であれ、と思っているのですが、今作もうーん…と唸る場面が沢山ありましたね。
まず人殺しは絶対に駄目だけどだからって本屋に放火すな!!!
この時点であの出版社の社長が文学をただの商売道具としか思ってない事が分かる。
私は親の仇のように違法アップロードや正式発表前の情報漏洩を嫌っているのですが、作中であったそれに現実で起きている事を重ねてしまい勝手に心が痛くなりました。
そういうものに群がる連中もまた「文学の敵」なんだなと思います。
この映画を見てから、なんだかものすごく外国の、知らない著者の、周りで誰も読んでない本が読みたくなりました。