テニミュ・青学vs氷帝(2011年公演)を軽い気持ちで油断しまくって見たら | 杢ログ-Mokulog-

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大号泣しました。

 

ここ暫くしんみりした真面目な話ばかりしていたから私は脳みそタピオカ化計画を実行すべきテニミュを見たんですけど、無理だった。

タピオカになんてなれなかった。手塚国光は私のタピオカ化を許してはくれなかった。

 

序盤こそみんなわか~いキャッキャッかわいい~キャッキャッってなっていたのに話が進むごとに、もう無理だった。

 

二度とは来ない学生時代。ここでしか一緒に出来ない仲間達。

先輩であり後輩であり同級生であり、親友であり戦友であり好敵手。

競技人生は有限。

自分の肉体を痛めつけるような努力をしても勝てるとは限らない。

どれだけ準備をしてもその舞台に立てるとは限らない。

勝ちたいと願っても全てが叶うわけではない。

スポーツはとても残酷。

 

私は「テニスの王子様」という作品のことはそんなに詳しくは知りません。

ミュとアニメとちょっとマンガで触れたくらい。

学生達の部活を描いた青春作品てあると同時にスポーツ作品としての側面も物凄く丁寧に描いていると思うんですよね。

もうほんと胸をえぐられる…

一つ一つの試合が本当に尊い。一瞬一瞬に魂がある。

これは本当にフィクションなのか?と途中で現実と虚構の区別が曖昧になるほど。

 

ここでちょっと自分の説明をしますけど、ここまで書いておいてなんですが、私!スポーツ苦手なんです!

見るのも苦手。やるのも苦手。ずっと嫌いだったんですよ。スポーツの価値というものを私は知らなかった。

その価値観を変えてくれたのはフィギュアスケーターの羽生結弦選手です。

羽生選手のファンにならなかったから私はテニプリの魅力と凄さに気付く事は出来なかったでしょう。

人生何が繋がるか分からない。

 

ええと、とりあえず今回の記事では私がだーーーーい好きな手塚部長(と和田さん)のお話を中心にさせて頂きますね。

 

序盤は「好きな2次元のキャラが…好きな顔と声してる…うわぁ」だった。マジで。

※別作品の話をしますけど杢燐は逆転裁判では御剣検事が最推しです。

 

今回、国光さん時代の和田さんをちゃんと見たわけですが…

まゆげほっそい!顔がいい!でもやっぱりわっかい!メガネかっこいい!声と顔がいい!

細い。というか薄い。今の方が筋肉付いている気がする。

 

みたいな所ばっか見てましたけど序盤で部長のソロがもうぐっさぐっさ刺して来る。

「油断せずに行こう2011」って曲ですね。

うわぁぁぁ……って私はもうここでだぁだぁに泣いてしまった。

そうなんだよね。スポーツする上で負けは負けなんですよ。

敗北に価値はない、とまでは言わないけど。それでも敗北。

羽生選手と羽生選手が一番尊敬しているプルシェンコ様も言ってました。

「金(1位)以外は敗北」だと。

それは決して自分が勝った時に相手を見下すようなものではないんですよね。

スポーツとは、試合とは、そういうもの。だってスポーツは残酷だから。

私は観るだけなので想像するしか出来ないのですけど…

でもそれを分かった上でも挑む価値はあるし上り詰めて目にしたい景色がきっとあるんですよね。

そういう人は本当にかっこいいと思う。だから国光さんはかっこいい。テニプリキャラはかっこいい。

みんな誇りと信念を持ってテニスやっているから。

キャラとしては中学生だけど、テニスやってるその精神と努力は一流アスリートのそれだと思う。

あんな風に描けるなんて、許斐せんせいは凄いなぁ…

 

跡部vs手塚の試合、前にちょっと見た事あるんで結末というか結果を知っていたんですね。

知っていたんですけど「絶対に勝って!!!!!」って画面に食らいついて応援してしまった。

負けるの知っていたけどその敗北に悔しくて悔しくて号泣した。

ボストン世界選手権で羽生選手が負けた時と同じレベルで泣いた。

 

自分が部長の代で青学を優勝に導きたくて、でも自分自身も一プレイヤーとして試合に勝ちたくて、棄権すれば楽だろうにでも試合を捨てたくはなくて。

国光さんの気持ちを色々勝手に想像するしかないけれど、あれこれ考えたらほんと胸が苦しくてだぁだぁに泣いた。

捨て身でもなんでもなくてね、やるからには勝ちたかったよね…うっうっうっうっ…

私も勝って欲しかった(思い出してまた泣きそう)

 

そして対戦相手の跡部様がまた…またかっこいいんだよな…

試合に負けて悔しいけどでも跡部様はめちゃくちゃかっこよかった。

国光さんのこの試合の相手が跡部様で良かったと思うほどだった。

負けたのは悔しいけど!(何回でも言う

跡部様って俺様何様跡部様だし割と常に上から目線だけど、でも相手を見下す事は無いよね。

レギュラーに戻りたい部員の根性を認めて自分も監督に頭を下げる所とかめっちゃかっこいい。

 

試合が終わった後に国光さんと握手した手を高々と掲げる跡部様、この構図かっこ良過ぎでしょ。

一流のアスリート同士に言葉はいらないの。もう、もうあれが全て…なんて誇り高く尊いのかしら。ぐすん(また泣く)

 

かつて友達に最初の劇場版アニメに連れて行って貰ったことはあるんですけど、その時は当然よく分かってなくて。

でも国光さんのことは「恐竜滅ぼしている人がいる…」って感じで覚えていた。

ひょっとしたらフラグ…?

 

私はテニプリの、まだまだほんの一部しか知らないけど、こういう作品があることって素晴らしいなって心底思います。

スポーツの残酷さ尊さと部活動の青春パートをバランス良く表現できている作品としてテニプリってめちゃくちゃ凄い。

リアルアスリート応援しているオタクとしては「ア゛ー!ア゛ー!わかるー!」って場面いくつもありました。

ちゃんと原作読もうかな…って思いました。テニプリって凄いね。