対応が疲れるアスペルガーの旦那さんと上手く話すコツ『書きながら会話』 | カサンドラ専門セラピーコーチング〜自分らしく生きるヒント〜

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こんにちは
ラポール・ラボのジュンコ田中です♫

アスペルガーの旦那さんの対応や会話はともかく疲れますよね。
「大事な話」や「感情が絡む話」をすると特に噛み合わないものです。
 
それでもなんとかして、普通に会話して対応しようとして
空回りが続き、虚無感になりカサンドラになっていきます。

今日はそんなアスペルガーの旦那さんと
上手く話すコツの一つをお教えします。
 
 
それは話している事を全て紙に書きながら話す
「書きながら会話」です。
アスペルガーの人と話す時には
まず自分が感情的になってしまわない為に
『客観視』の視点を持つ事が大切です。
 
サッカーの選手が上空から自分たちのポジションを見られる
『鳥の目』を持つような感じで、
自分たちを空から見るような感じが『客観視』です。
 

「書きながら会話」
自分たちの会話が紙の上でされているのを
ちょうど鳥が上空から見下ろような形になるので
『客観視』しやすくなります。
 
そして、
紙を見ているので目を合わせずに会話をする事になり
目線を合わせるのが苦手なアスペルガーの人にとって
会話中のストレスを減らす事もできます。
 
この紙は先日、私がダーリン(旦那さん)と会話した時の紙です。
ちなみに時間は30分で
テーマは「私のテニスの試合の日の朝のダーリンの意地悪な態度について」でした。
(ここに書いてある内容に興味のある方は講演会へどうぞ〜)

 
 
 
『書きながら会話』のやり方は、
まず「〇〇分ある?」とアスペルガーの相手に聞いて
何気なーく、A4の紙を20枚くらい出してきて
その真ん中に縦に線を引いて上の部分に時間と
「この話がしたいの」と言いながらテーマを書きます。

線の左右にそれぞれの発言を絵や文字で書きながら話していきます。
(アスペルガーの人はシングルタスクなので書くのを任せるのは難しいです。)
話が飛んでもここに戻ろうと矢印を書いてもどったり
大事なところにはぐるぐる丸をつけたりします。
 
この方法はカサンンドラの会でも皆さんにお勧めしています。
カップルカウンセリングでは実際に書きながらお話をする練習もしています。
 
書きながら会話」だとアスペルガーのそれぞれのタイプ別の特徴が
書き出す事で明確に「客観視」できるのでそこに気づいてもらいやすいです。
 
相手が積極奇異型アスペルガーの場合だと
相手側ばかり真っ黒になるので
一方的に自分の興味のあることを話し続けている事』
が明確になってきます。

相手が受動型・孤立型アスペルガーの場合だと
相手側は「うん」か「・・・」ばかりになるので
「自分は何も発言していない事」
が明確になってきます


相手が尊大型(IQの高い大仰型)アスペルガーの場合はかなり面倒なんですが
「相槌や感情や共感がない事」
「論理的・合理的思考にばかり偏っている事」

「問題は常に相手が悪いと言っている事」

「相手が悪い上に納得した形で終わらないと相手を責め続けている事」

「他の人と考え方がまるで違う事」
「人と関わらないようにしている事」

「自分ルールが激しい事」
が明確になってきます

ちなみに、うちのダーリンは尊大型です(ノ_-。)

受動型の時もありますが『千と千尋の神隠し』の「カオナシ」が豹変すると同じように
時と場合でいろんなタイプが出てきます。


対応するときのステイト(立ち位置)は「鳥の目」を持ちながら

「あなたのことをすごく知りたい」というステイト(立ち位置)です。

『千と千尋の神隠し』の「せん」がとった態度もそれに当たります。
(「カオナシ」はアスペルガーのことなのではないかと私は思っています)

 

特徴が明確になってきたところで、
アスペルガーの2大特徴をうまく使います。

  • ニュアンスを感じ取りにくい事
  • 言葉を真に受ける事

 

つまり、おべっかやおだててで気分をよくします。

あなたは頭がいいから○○
あたはかっこいいから○○
とさりげなく織り交ぜていきます。
 

そしていろんな情報を引き出します。
「何が気になってそうしたの?」とか
「何をしようとしてそうしたの?」とか聞きます。

 

自分を侮辱するようなことを言ってきたら
「それって〇〇という(悪い)意味?」
その都度書いて確認をします。

それに対する答えもそれもちゃんと書いておきます。


その場で「自分がいい人になるように取り繕う」そぶりに気がついたとしても
言葉にしていなかったら、気がつかないふりをしてあげます。

 

こうやって相手の真意や意図を把握していくと、

アスペルガーの相手自身ががやっと

「自分の感情が○○だったから○○した」という事に気がついてきます。

アスペルガーの人は「相手の感情」も自分の感情」も見えない障害です。
その見えない部分を、いろんな情報や知識で一生懸命埋めています。

 

すると自分がとった態度の原因の「モヤモヤ」が

「自分の〇〇の感情だったんだ」とスッキリして

初めから何事もなかったかのようにご機嫌になります。

※私たちも「なんかイライラするんだけど、
何が原因かわからない」っていう時ってありますよね。
その「モヤモヤ」って嫌なものです。
彼らはその「モヤモヤ」がどうしても見えないので

それから逃れるためにパニックになっているんです。


そうなってから「じゃ、これからは〇〇してね(って言ってね)」と、
具体的な言い方ややり方を提案すると安心してそれを採用してくれます。


その場で結論まで行かなくてもアスペルガーの相手が

「ご機嫌でこちらの提案を受け入れてくれる(くれそうな)事」が「目的」なので

ここまでで「書きながら会話」は終わりです

 

 

 

カサンドラさんの中には、

せっかくそこまで漕ぎ着けたのに

日頃の恨み辛みで「ほらね、私の言った通りでしょ!」と
ポロっと言ってしまって台無しにしてしまう方がいます。


それでは元の木阿弥・・・
「もとのもくカサンドラ」になってしまいますよ。

 

私が推奨する
『カサンドラ脱却のホップ・ステップ・ジャンプ』の

「4つのステップ」の

  1. 自分を知る
  2. 目的を知る
  3. 相手を知る
  4. 関係を知る

2の「目的」は何かを自分の心にしっかり聞きましょう。

「アスペルガーの相手をとっちめてやりたい」は表面の感情です

 

何が「目的」で何が自分の「幸せ」なのかを見つけるのは

もっと中の中の自分の「心の声」を聞く必要があります。

それはなかなか時間がかかるものですが

カサンドラ脱却する為のセミナーも開催していきます。

一緒に頑張りましょうね♫

 

長くなりましたが
ジュンコ田中でした(^_−)−☆

ではまた!