ピアノ四重奏曲第1番ト短調 op.25 (シェーンベルクによる管弦楽版)
ドヴォルザーク
交響曲第7番ニ短調 op.70
指揮:ロレンツォ・ヴィオッテイ
コンサートマスター:水谷 晃
このところお天気も冴えず、心身共にだるおも。
それに先日、日本フィルを聴きに都内に出たばかりで、また散財するのもどうかなと躊躇いもあり、今日のヴィオッテイ&東響も今朝までは「やめとこかな〜」って感じ。
しかし、雨も上がり、重い腰を上げ川崎へ。
【感想】
何となく聴きに来たけど…
ヴィオッテイ凄い!!
まずヴィジュアルが高い!!
イケメンだし、まるでスポーツ選手みたいな出で立ち。
かっこいい!!
指揮姿や見た目だけでなく、その音楽もかっこいい!!
ともかくキレがあり、センスがある。
両プロとも濃い目のタッチだけど、爆演って訳でなく、細かい表情付けや拘りが徹底しており、例えばブラームスのフィナーレでオケを煽りながらも、しっかりとオケをコントールし粗くならないとこは流石。
それでいてコーダの追い込みはお見事!!
特に両曲共に緩徐楽章の歌い込みや盛り上げ方が上手い!!
ブラームスの第三楽章の中間部、行進曲風の箇所の壮絶な表現、ドヴォルザークの第二楽章での劇的な盛り上がりなど、意外と他の演奏だと緩徐楽章は退屈って時もあったりするけど、ヴィオッテイはドラマチックで聴いていて面白い!!
最初、このプロなら派手に終わるブラームスが後の方が良いじゃんって思ったけど、ヴィオッテイの十八番なのかドヴォ7は暗譜で指揮(ブラームスは譜面あり)しただけのことはあり、後プロでも大満足!!
フィナーレの大伽藍は、ドヴォルザークって言うよりブルックナーを聴いてるみたい(笑)
ドヴォ7ってドヴォ8や新世界の陰に隠れ地味って印象だったけど、ヴィオッテイと東響で聴くとめちゃんこ立派な曲だと改めて実感!!
アンコールのハンガリー舞曲もアンコールだからと手を抜かず、緩急や強弱を細かく付けることで、ジプシー風な感じを見事に表現!!
噂に聞いていたけど、こうしてヴィオッテイの実演に接し、その凄さを実感!!
こりゃ大物だわ!!
東響もヴィオッテイの要求に見事応えていたと思う。
両曲共にホルン隊は見事だったし(首席の大野さんは特に)、ドヴォルザークでの木管アンサンブルの美しさは特筆ものでした。
東響の弦は薄く感じること多々あるけど、今日はヴィオッテイの拘りなのか中低音が充実してました。
なお弦の配置は、チェロ・コントラバスは通常の舞台上手側だけどヴァイオリンは対向配置。ヴィオラは舞台下手側に。
(編成は14-12-10-8-7)
ヴィオラ・チェロを中心に纏めることで、弦の響きに厚みを感じさせ、功を奏していたと思います。
また両曲共にティンパニが豪快に響き渡っていたけど、これもヴィオッテイの拘りかしら??
(もちろん効果絶大!!)
いや〜本当ヴィオッテイマジック凄かったわ〜
ヾ(๑╹◡╹)ノ"
【DATA】
2019.7.15(MON)
14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール