音楽:ジョビー・タルボット
美術・衣裳:ボブ・クロウリー
照明:ナターシャ・カッツ
台本:ニコラス・ライト
映像:ジョン・ドリスコル、ジュンマ・キャリントン
パペット:トビー・オリー
マジック・コンサルタント:ポール・キエーヴ
指揮:ネイサン・ブロック
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
共同制作:オーストラリア・バレエ
出演者
アリス:米沢 唯
ルイス・キャロル/白ウサギ:奥村康祐
庭師ジャック/ハートのジャック:渡邊峻郁
アリスの母/ハートの女王:エイミー・ハリス(オーストリア・バレエ プリンシパル)
手品師/マッドハッタ―:ジャレッド・マドゥン(オーストリア・バレエ シニア・アーティスト)
アリスの父/ハートの王:輪島拓也
ラジャ/イモ虫:井澤 駿
公爵夫人:吉本泰久
新国立劇場バレエ団久しぶりの新作「不思議な国のアリス」。
新国立劇場バレエ団のインフォメーションでも
「2011年に英国ロイヤル・バレエで、新しい全幕バレエとしては16年ぶりに華々しく世界初演された話題作。バレエ・ファンのみならず、バレエをほとんど観ない人々の間でも大変な話題となった。
振付は幅広い分野で才能を発揮している気鋭の英国人振付家クリストファー・ウィールドン、音楽は映画やテレビ番組での音楽を手がけるジョビー・タルボット、そして美術には数々の作品で何度もトニー賞を受賞している名匠ボブ・クロウリーという錚々たるアーティスト達が集結して創作した。
日本のバレエ団として初めてオーストラリア・バレエとの共同制作により上演。
『不思議の国のアリス』は、現在まで世界有数のカンパニー6団体がレパートリー化しており、日本では唯一新国立劇場バレエ団だけが上演を許可されている。」
とのこと。
今シーズンの目玉でもあり、期待も高まるところ。
(因みに全公演ほぼ完売だったらしい)
さて、実際観ての感想は
「最高のエンターテインメントを観た‼」って感じで大満足(*^^)v
但し、バレエ作品というより、ミュージカルや映画を観た感じに近いかも。
バレエとしては、初めて観たのでその情報を目で追うのが手いっぱいで、個々の踊りの素晴らしさまでは正直堪能できず、やはり少なくとも二度見はしないと厳しいかな。
今回は、ストーリー展開、舞台美術、音楽などを中心に鑑賞。
映像を使った舞台効果は、現代バレエって感じで面白く、各キャラクターの色付けも分かりやすく、日ごろバレエ鑑賞をしないって人にも見やすい作品だったと思います。
また、タルボットの音楽は、ミニマル系と映画音楽のクロスオーバーって感じで(シンセサイザーなども使用)、こちらも聴きやすく、観てからかなり日数が経過した今でもその音楽が耳から離れません(笑)
個々の踊りに関してはすべてを堪能しきったとは言えないけど(目で追うだけで精一杯)、
やはりアリスを演じた米沢唯さんは、とても素晴らしかったです‼
かわいらしく好奇心旺盛な少女アリスを見事演じ切っていたと思います。
初日と本公演のみのゲスト出演オーストラリア・バレエのハリスとマドゥンの貫禄ある演技と踊りは、全体を引き締めていたし、料理女…キレキレぶりがすごいと思っていたら、本島さんだったので、やっぱり彼女はこうしたクセのあるキャラクター演じたら新国バレエの中でもピカイチだなぁと改めて実感(もちろん素晴らしい表現力があるからこそ)。他公演で彼女演じるハートの女王のキレぶりがとても気になりました。
唯さんと渡邊さんのパ・ド・ドゥに関しては、タルボットの音楽が些か単調で正直盛り上がりに欠けるってのが初回の印象。
奥村さんの白ウサギは、コミカルさもあり彼向きだったかな。
正直情報追うだけで喰い足りない箇所もありつつも3時間近い長丁場飽きることなく楽しめ大満足(^_^)v
『不思議の国のアリス』は、今回のみなのか今後再演あるのかわかりませんが、まだまだ見たりない気分なので、再演あればぜひ観てみたいです。
ネイサン・ブロックを招いての東京フィルは、初めての作品にしては、万全だったと思います♪
オケに関しては、まったくの不満なし、ブラボーでした‼