ワーグナー
歌劇「ローエングリン」より第1幕への前奏曲
マーラー
交響曲第10番嬰ヘ長調よりアダージョ
ブラームス
交響曲第4番ホ短調op.98
NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団
(旧:ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)
指揮:アラン・ギルバート
久しぶりに海外オケを聴いて来ました♪
NDRなんちゃらフィルより旧名称の北ドイツ放送響の方がしっくり来るけど、新名称にもその内に慣れるのかしら。
アラン・ギルバートは、都響でもお馴染み。
(正直、このオケならヘンゲルブロックで聴きたかった←こちらは12月のN響定期で聴くことは出来るけど…)
曲目は、コンチェルトなしで、かなり渋い選曲♪
(サントリー公演と同一プロ)
個人的には一番楽しみだったのは、ブラームスの交響曲第4番♪
ギルバートとNDRフィルのブラ4は、淡い水彩画と言うよりタッチが濃いめの油絵って感じで、ダイナミックで情熱的♪
前半2つの楽章は、木さん的には寂寥感や儚さ、枯れた感じの方が好みなので、感情移入が出来ず何となくしっくりいかない感じ。
後半2つの楽章は、アグレッシブな第3楽章、キレキレの終楽章など悪くはなかったのですが、前半楽章がのめり込めなかった影響もあり、後半も個人的には感銘度は低かったです。
ギルバートのプログラムに記載されている言葉を引用させてもらうとブラ4に対して「赤・黄・緑というはっきりした色合いでなく、交じりあった色を持つ作品。特に終楽章はナイフを突き刺すような曲でありながら、激しさ、悲しみだけではない、美しさや希望を見出す歓びが表されているように思う」(鎌倉芸術館では物販されているプログラムとは別に簡素ですが自前のプログラムを作成し会場で配布していた。地方のホールならではの良さだと思う。)とのことなので、こうした解釈もありかなと納得はしつつも…やはり好きな曲だけに好みは反映されちゃいますね。
しかし、NDRフィル(北ドイツ放送響)のブラ4と言えば、ヘンゲルブロックのスッキリした演奏、ヴァントの辛口の演奏、古いものではイッセルシュテットと古色蒼然とした立派な演奏など過去素晴らしい演奏が目白しいですが、今回のギルバートとの演奏も好みはどうであれNDRフィルのブラームスとして残るものであることは間違いないと思います。
たぶん、今回のプログラムで一番良かったと思われるのが、マーラーの交響曲第10番だったかも。
ギルバートは、都響でも素晴らしいマーラーを聴かせているだけに手中のもの。
但し、木さん10番に関しては、今回の演奏は素晴らしいとは思いつつ、まだまだ勉強不足で理解してるとは言い難く、感動には結びつかず…残念。
結局、一番感動したのが一曲目の「ローエングリン」からの前奏曲。
これは凛としつつも味わい深い演奏でとても良かったです♪
HDRフィルは、めちゃくちゃ上手いオケではないけれど(私感では、技術的には、日本のオケと同水準かちょっと上くらい)、安定した音色と渋い響きがドイツのオケらしく好感が持て、過去聴いた同クラスのドイツ放送オケ(HR放送響、ベルリン・ドイツ響)の中で一番良かったような気がします。
他の方のブログやTwitter等で他の会場でもお客の入りは今ひとつだったらしく鎌倉でもいまいちでした。
鎌倉芸術館は、開館25周年を記念しての公演だけに、入りがもう少しあれば良かったのに…
NDRフィルって名称が余程のクラシック通でないとピーンと来ないのと渋めのプログラムが仇になったのかな…
そして、アンコールは、この二曲♬
浜辺の歌は誰のアレンジか気になりますヾ(=゚・゚=)ノ
2018.11.3(SAT)
14:00
鎌倉芸術館 大ホール