新国立劇場バレエ くるみ割り人形 その② | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

 
第2幕は、序盤ねずみの王様とくるみ割り人形の最後の戦い、ねずみの王様を倒して、王子に変身は、正直第1幕でも良かったかなぁって感じ。
わざわざ第2幕に持ってきたのに、ねずみの王様も意外とあっさりやられちゃうし。
お菓子の国のもあまりお菓子の国感がしない舞台。
(お城の外??)
立役もいないので、舞台上もシンプル。
進行役は、ドッセルマイヤー。
(;-ω-)ウーン
華がないなぁ…って感じ。
個々の踊りは、見事だった分、そこはもう少しメルヘン感出して欲しかったかな。
(前半お子さま起用してメルヘン感出しているのに、そのバランスがちょっと変??)
個々の踊りについては、
スペインの踊りのキレ(奥田・柴山・福田トリオのノリの良さに感心)
アラビアの踊りの妖艶さ(眠りでカラボスを見事に踊った本島さんならでは!!)
ドラゴンボールみたいな衣装で可愛らしい中国の踊りのユーモラスさ(何とも微笑ましい踊りを魅せた五月・宝満・八木トリオ)
ロシアの踊りのダイナミックさ(小野寺さんの瞬発力はお見事!!)
蝶々(葦笛の踊り)の優雅さ(ルイーズでは冴えなかった池田さんもここはグー)
流石逸材の多い新国ダンサーだけのことはあり。
 
オレンジの衣装が目立つコールドバレエの花のワルツ(ソロは寺田・細田・原・浜崎)は、美しかったけど、なぜか退屈(花のワルツは、くるみ割り人形の中でも一番好きなとこなのに…)
たぶん花のワルツの華やかさは、メルヘン感ある舞台の方がより映えるのもあったのと、ここまで踊りのみ集中する舞台に窮屈感を覚えたからだと思います。
踊りそのものは素晴らしかったです。
 
そして、第2幕一番の見どころグラン・パ・ド・トゥ。
ワディム&唯コンビの息の合った踊りに息を呑むこと然り。
お見事でした!!
(但し、ここでも舞台のシンプルさにちょっと飽きてきた感はありました)
 
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ワディム王子のInstagramより
 
大円団のあと、第1幕序盤の音楽に戻り、お子さまに戻ったクララがドッセルマイヤーとその甥をを見送るシーンは、チャイコフスキー本来の音楽構成を無視する形になるので、ちょっと疑問。
(演出的には良かったので、慣れれば気にならないのかも)
 
第2幕に関しては、やっぱりくるみ割り人形のファンタジーやメルヘンを感じるとなると牧版の方が個人的には好みかも。  
 
全幕を通し、牧版のようなミルク感漂うくるみ割り人形ではなく、イーグリング版は、ビターな感じかな。
ただ全体的に非常にクオリティの高いくるみ割り人形で大満足。
強いて言えば、ワディム&唯さんなら千秋楽に観た方が余計感動の度合いも高かったような気もします。今更ながら日程の選定ミスに後悔。
 
バクラン率いる東京フィルは、第1幕は良かったけど、第2幕はオケも連日の公演でお疲れ気味なのか(または中弛み)、スペインの踊りではトランペットがコケまくり、全体的に粗く聴こえ、スピード感に欠けた気がしたのは、第2幕に些か退屈していた影響でそう聴こえたのかも。
バクランは相変わらずバッティ並にダイナミックな指揮ぶりでした♪
 
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20thの文字が!!
 
2017.11.3(FRI)
13:00
新国立劇場オペラパレス
 
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愁-Aki-って感じ。
 
イーグリングの新振付ってことで、新SEASONオープニングを飾ることになった『くるみ割り人形』。
事情はわかるけど…やっぱり『くるみ割り人形』は、クリスマスシーズンに観た方が雰囲気もあり、感情移入もしやすかったと思います。
たぶん来SEASONは、このイーグリング版『くるみ割り人形』がクリスマス公演になるんでしょうけど…