昨日は台風の影響で、暑かったけど、今日は、ひんやり、秋モード。
そんな秋を感じさせる日にストラヴィンスキーの春の祭典を聴きたいと思うのは、もくさんかなりの天邪鬼なんでしょうね(笑)
昨夜は、バッティの新譜にいたく感激し、今夜は他の指揮者とオケも聴いてみようかと幾つか聴いてみました♪
最初の一枚は、
テオドール・クルレンツィスとムジカエテルナのCD。
しかもこのCD、春の祭典一曲のみしか入ってないと言う長時間収録できるCDのフォーマットを考えるとかなりコスパが悪い(笑)
きっとクルレンツィスは、他の曲をカップリングするのでなく、この一曲のみを集中して聴け!!って意気込み(コンセプト)なんでしょうね。
また、ムジカエテルナと言う古楽器集団よる春の祭典ってのも気になるところ。
さて、このCD録音優秀と世評も高いので、期待しつつ、コンポに押し込み聴いてみたけど…
(;-ω-)ウーン
録音優秀??
ミニコンポじゃわからないのかなぁ…
這うようなバスドラの重低音を期待していたけど、低音は弱めで、拍子抜け。
何かスッキリせず、もう一度聴いてみて、クルレンツィスとムジカエテルナの春の祭典は、野性味より、この曲をガラス細工のような緻密な演奏を目指しているように思え、だから敢えて重低音を強調せず、そのことにより色んなパートの音色が聴こえて来る…ティンパニ協奏曲みたいな録音・演奏ではなく…きれいめ系の演奏かなと。
録音優秀ってのも重低音を強調し、他の音をマスキングすることで迫力一辺倒で誤魔化すのでなく、色んな音色が聴こえるからってことかしら??
でも個人的には、好みの演奏ではないかな。
古楽器集団のムジカエテルナも同じオーセンティックな楽器を使用したロトとレ・シエクルのようにオーセンティックなものに拘ったって感じでなく、クルレンツィスの場合、オーセンティックなものより純音楽的なもの目指し、それを表現できるのがムジカエテルナだったって印象をうけました♪
次に
バーンスタインとニューヨーク・フィルハーモニックの1958年の大昔の録音♪
ジャケットは、まるでもののけ姫に出てきた山神さまみたい。
このCDもクルレンツィスと同じく春の祭典一曲のみ。
古い録音ですが、以前作曲家の吉松隆さんがおすすめしていたこともある名盤ですヾ(´︶`♡)ノ♬☆♪
若きレニーが怖いものなしとニューヨーク・フィルを煽りまくった熱狂的な春の祭典。
レニーの飛び跳ねる指揮姿も目に浮かび、ハルサイはこうでなきゃって感じです(笑)
録音も古いながらもステレオ効果を出すために、左から金管、右からパーカッションがこれでもかと言うぐらい豪快に鳴り響き、パズドラの重低音をすごい!!
当時の録音技師たちの優秀さを窺い知ることができます。
クルレンツィスの録音が自然体ならこちらは、如何にも作りものって感じの録音(良い意味での)ながら、クルレンツィスの最新盤より、色んな音がミニコンポの小さなスピーカーから聴こえて来たのはびっくり!!
もう半世紀以上前の録音なのに、21世紀に録音された最新の録音より情報量豊かなのを考えると録音技術は果たして進歩しているんだろうかとふと考えちゃいました♪
レニーの演奏は、全体的にスピード感溢れ(第一部と第二部の序奏は、逆に濃厚に歌うのは、レニーらしい)、昨夜聴いたバッティも素晴らしかったけど、やはりレニーは、格が違う!!
レニーの演奏を改めて聴き直すと現在の指揮者とスケールがひと回り以上違うと感じます。
実演でレニーを聴けた方が羨ましい!!
最後に楽譜にないギロが入るのは、レニーのアイデアかしら(๑˙―˙๑)?
半世紀以上前のレニーのハルサイ素晴らしかったけど、もし最近の録音の中でチョイスするなら、
ジョナサン・ノットとバンベルク交響楽団のCDかしら♪
しかも、色んな楽器もしっかり聴こえ、録音も好み。
演奏は、切れ味も鋭く、余計な味付けもなく、スッキリしているけど、オケの暖かみある音色のお陰で、冷徹にならないとこが╭( ・ㅂ・)و グッ !
久しぶりに春の祭典を聴き続け、耳が若干痛いけど、色んな発見もあり楽しかったです。
ところで昨夜聴いたバッティのハルサイ、天国のストラヴィンスキーが聴いたは烈火の如く怒りそう(笑)
(カラヤンの録音にはかなり怒っていたと逸話あり)
『余計なことはするな!!楽譜どおりにしろ!!』ってね。
ストラヴィンスキーの自作自演を聴くとレントゲン写真のようなハルサイ。
余計な色つけは一切なし。
楽譜どおり。
聴く側すれば、バッティの方が面白いですんけど…(笑)