ドビュッシー
交響詩「海」
マーラー
交響曲第6番イ短調「悲劇的」
指揮:高関 健
エリシュカ翁と札響を聴き、仕事が本格的に忙しくなり(当面、週休1日という時代錯誤な状況が続く…実際は、週休1日どころか連勤10日とか当たり前だし)、暫くコンサートは、おやすみの予定でしたが、上岡NJPのマーラー6番のモヤモヤ感もありつつも、せっかくのおやすみは、身体を休めなきゃとの思いとの葛藤の結果、毎回評判の高い音大フェスオケは、一度聴いてみたいと、当日券もあるみたいなので、無理しない程度で、聴きに行くことに♪
音大のオケは、以前、国立音大(凖・メルクル指揮のマーラー)を何度か聴き、そのレベルの高さに、驚嘆したものですが、国立音大の演奏会がマチネから平日ソワレに代わり、以降音大オケは遠き、久しぶり♫
しかも、リアルライジングスターオケ(のだめ参照)とも言える音大フェスオケのフレッシュな音色を楽しみに池袋へ⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!
前半
ドビュッシーの海は、解像度の高い、見通しの良い演奏。
ドビュッシーの管弦楽作品は、ポワっとした感じが苦手で、滅多に聴かないのですが、今日の演奏みたいな(まるでラヴェルを聴いてみたいな色彩感)演奏なら大歓迎♪
また学生オケらしく、お仕事感もないので、演奏にも熱が入り、聴いていても、彼ら(彼女ら)の熱さが伝わる名演。
特に「海と風の対話」の終結部は、透明感が見事で、海と言うより宇宙空間を感じさせ、スターウォーズを聴いてるかの如く♪
ドビュッシーの海を聴いて、こんなに感動さしたのは、初めてかも!!
音大フェスオケも素晴らしかったです!!
(最後に変なブラボーさえなければもっと良かったです!!確かに素晴らしい演奏だったから、感激のあまり絶叫したくなるのは、分かるけど…狂ったと言う表現は使いたくないけど、そう感じさる酷い叫び方。せっかく決まったエンディングが台無しになりかねないです)
後半、
マーラーの交響曲第6番
今年は、これで3度目Σ( ̄□ ̄!!
しかも、ほぼ1ヶ月内…
オケの優秀さを見せつけた模範的なパーヴォN響(ブログ♪)
個性的な上岡NJP(ブログ♪)
そして、今回の高関&音大フェスオケによる演奏♪
さすがにこの大曲を1ヶ月程度で実演3回聴くってのは、人生に一度あるかないかだと思います^^;
立て続けに3回聴いて、
一番感銘度が高かったのが、今回。
ともかくオケのメンバーの演奏に対する意気込みは、プロオケとは違う熱いものを感じさてくれ、それがこちらにも伝わるって感じです。
第一楽章、ザッザッって出たしから早めのテンポで爽快に進み、終結部での盛り上がりも見事。
第二楽章は、上岡NJPと同じく、マーラー協会に準拠したアンダンテを配置。
楽章間にかなりの間を置くことで、スケルツォ派にも然程抵抗感じられなかったです(上岡NJPと続いたので慣れたのもありますが)。
第一楽章と同じくサラッと仕上げるのは、高関氏らしい(濃厚はレニーは時代遅れなのかなぁ)♪
第三楽章は、活力漲り、オケのノリも良く、勢いを感じさせる好演♪
長大なフィナーレは、オケの踏ん張りもあり、かなり熱い熱い演奏を聴かせ、こちらもウルウルしちゃいました(๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅๑)
こちらも海と同じく解像度が極めて高くマーラーのオーケストレーションを存分に楽しませてもらいました(*^^*)♪
(余談ですが、前に別のブログでも書いたことですが、マーラーは、視覚効果も狙っていんじゃないかと、マーラーの実演に接する度にそう感じます。管楽器のベルアップやシンバル4つを同時に叩くなど、音響の増幅がもちろん目的なんだろうけど、聴衆が見ることで、それを更に体感出来るのは、劇場の人マーラーの計算ならではないでしょうか。またこの視覚効果は、音だけのCD等では感じるのは難しいので、実演ならではこそ、マーラーを聴く醍醐味だと思います!!)
音大フェスオケは、昨日のミューザでの実演も経てるので、プレトークで高関さんが半ば冗談交じりで仰っていた「昨日より良い演奏になると思います」って言葉は、今日の熱演を聴くとあながち間違ってなかったかも!!
相当量練習も積んだ上で、本番に臨んだと思われ、管楽器や打楽器は、プロオケ顔負けだったと思います(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°
特にホルン首席のイケメンくんの安定感は、見事でした.•*¨*•.¸¸♬
それと比較すると弦のセクションは、18型まで拡大しているのに相応の厚みや豊かさが、出てなかったように感じました(聴いた場所にもよるのでしょうが、金管が出ると弦か負けてたような気がしました)。
ただ、これは数年前の日本のプロオケでもあったこと(今でも時おり感じることあり)なので、日頃オケ活動をしていないことや会場がミューザ、芸劇、練習会場が洗足学園など違うので、会場毎の音の出し方が難しかったからってのもあるんでしょうね。
またプロオケに感じる音色の色香的なものは、やはりまだまだ。
これは、今後の経験を経て培って行くものなので、未来の彼ら(彼女ら)の演奏が楽しみ😊
しかしながら、プロとは違う(お仕事でなく)純粋に音楽を楽しむ彼ら(彼女ら)の演奏は、魅力的♪
やっぱり若いっていいですよね٩(๑´ω`๑)۶
前半と後半のプロでは、弦楽器奏者以外、他の奏者は、総入れ替えでしたが、音質に極端な違いは、感じられず、前半・後半共に均一的な音色は、練習の賜物かしら。
さて、今回音大フェスオケも素晴らしかったのですが、学生たちを上手く纏め、ちゃんといつもの拘りの演奏を決めたマエストロ高関は、お見事!!
ドビュッシーもマーラーも素晴らしい棒さばきでした.•*¨*•.¸¸♬
高関氏の指揮にハズレなしですヾ(´︶`♡)ノ♬☆♪
マーラーに関しては、変なブラボーもなく、最後の余韻まで楽しめました...♪*゚
2017.3.26(SUN)
15:00
東京芸術劇場大ホール
できればミューザで聴きたかったぁ〜(≧◇≦)