ワーグナー
歌劇「タンホイザー」序曲
ラフマニノフ
ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第1番 嬰へ短調 作品1(改訂版)
ベートーヴェン
交響曲第7番 イ長調 作品92
指揮:飯守 泰次郎
ピアノ:篠永 紗也子
(2015年度ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ)
コンサートマスター:戸澤哲夫
シティ・フィルをピット以外で聴くのは、一昨年10月の高関さんのオペラ・シティ定期以来。→高関シティ・フィルのブログです♫
飯守おんじは、一昨年の東響の名曲コンサート(2015.7)以来(残念ながらその演奏会については、ブログ書いてないです)。
…と言うことで以来尽のコンサート(笑)
そんな久しぶり感のシティ・フィル、
飯守泰次郎の十八番の謳い文句は、まるで歌舞伎役者のようですが、その謳い文句を裏切らない名演奏でした♪♪
1曲目のタンホイザー序曲から堂々とした風格を感じさせ、古巣シティ・シティを見事にドライブする飯守おんじの棒さばきは、国宝級です(出だし熱い指揮のあまり指揮棒が第1ヴァイオリンの方へピューっと飛んで行きました^^; しかも飛んだはずの指揮棒、暫くすると飯守おんじの右手に。ヾ(・▽・ ;)ノ ぁ…ぁれッ?飛んだ指揮棒はまだ床に転がってるので、スペアだと思いますが、いつ出したんだろう??おんじマジックでした!!)
シティ・フィルも弦を中心に熱い畝りを聴かせ、木管・金管も好調!!
ティンパニの打ち込みも見事でした!!
1曲目から大名演
2曲目のラフマニノフの協奏曲はいやが上にも期待高まります!!
ただ今回ソリストを担当する篠永紗也子さんは、全くのノーマーク。
どんな演奏か全く予測不可能。
しかも、実演レアなラフマニノフのピアノ協奏曲第1番。
ラフマニノフのピアノ協奏曲と言えば、殆どコンサートで取り上げられるのが、ピアノ協奏曲の代表する名曲と言える第2番。
続いて45分くらいの大作ながら第3番。
1番と4番に関しては、コンサートで取り上げられるのは、かなり希だと思います。
普通なら2番という無難な作品(もちろん難曲ですが)を選ばす、レアな1番で勝負をかける篠永さんの熱意を感じます。
さすが勝負をかけただけのことはある熱演。
彼女の弾くダイナミックな響きに、こんな細い身体からよく出せるなと驚嘆!!
第1楽章のカデンツァなど本当にすごかったです!!
指もしっかり回っているし、かなり練習を重ねたんじゃないかと推察されます。
ノーマークだった分、彼女の素晴らしいテクニックと演奏表現には、心底ノックダウン。。。(lll __ __)バタッ
正直掴みどころがなく、どこが聴きどころか今ひとつ分からないのですが(日頃聴き慣れてないのもありますが)、彼女の演奏力で最後まで聴き込めました。
また飯守おんじとシティ・フィルも若干荒さ(それはそれでこのスラブ風な曲には合っていた)はありましたが、彼女のピアノにピタッと付いた素晴らしい演奏でした。
残念ながらアンコールはなし。
協奏曲での全力投球の演奏でアンコールの余力はなかったのでしょうが、彼女の小品でのピアノの音色も正直聴いてみたかったです。
要注目のピアニスト篠永紗也子さんです



ところで、この曲って飯守おんじの十八番(๑• •๑)?
ロシア系もお得意ってのは、あるけど…
ちょっと強引すぎないかい(*^^*)
(そー言えば、東響の名曲全集の時もクリッヒェルのピアノでラフ2協奏曲だった)
(なら十八番もありかなw)
後半は、正真正銘十八番のベト7♪♪
これは、飯守おんじとシティ・フィルが燃えに燃えた名演!!
弦楽セクションの雄弁な響き
木管セクションの清らかな響き
でしたが…
金管…特にホルン…第1楽章出だしからコケ、その後も第1楽章では、ミス連発。
(;-ω-)ウーン
アマオケでもこんなコケ方しないような…
第2楽章以下は持ち直すものの、終始冴えず、他の金管も引っ張られた感じ。
タンホイザーでの勇壮な響きは、何処へσ( ̄^ ̄)?
演奏が素晴らしかった分、本当に残念(´・ω・`)ショボーン
ホルンのミスはあったものも、演奏は素晴らしく、特に弦が飯守おんじの指揮棒に食らいつき、素晴らしい演奏でしたヾ(´︶`♡)ノ♬☆♪
返す返すホルンのミスは惜しい(>_<)

弦はいつものシティ・フィルらしく12-10-8-7-6で小さいながらも編成の少なさを感じさせず、よく歌う弦でしたが、ちょっと荒々しさ(演奏に熱が入ったから??)も感じられたかな。
飯守おんじの指揮は、酔っ払ったおじいちゃんが騒いでるように見えなくもないけど、そこがおんじの可愛いとこкаωα゚+.(・∀・)b゚+.゚Ё
シティ・フィル定期のもうひとつのお楽しみ
プレコンサートも素敵でした♬♡
2017.3.4(SAT)
14:00
ティアラこうとう大ホール