J.シュトラウスⅡ世
喜歌劇「こうもり」序曲
ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」op.73
ドヴォルザーク
交響曲第9番ホ短調「新世界より」op.95
指揮:高関 健
ピアノ:高橋 優介(2012年第10回東京音楽コンクール第1位)
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
新年あけましておめでとうございます
。゚+.謹賀新年゚+.゚(○。_。)ペコッ
本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
お正月気分も冷めあらずと言いたいところですが、元旦からお仕事で、新年早々通常モード。
そんな訳で、やっと取れた休日くらいは、音楽でお正月気分に浸りたいものです。
但し、今年は、一昨年や昨年のように、頻繁にはコンサート通いはせずに、ゆらゆら、のんびりまったりとコンサートに行こうかなぁとは思ってますが…(*´ω`)
(-ω-;)ウーン
どうなるのでしょうか?(毎年、今年こそはコンサート通いは、体力や経済的負担(地方から首都圏に通うの大変なんです)を考え、自粛しようと思っているので…(誘惑に弱い…))
さて、前置きはともかく
新年早々チョイスしたのが、パルテノン多摩で行われた「ニューイヤーコンサート2017」♪
キャッチフレーズが「新年は、やっぱり新世界!」とあるようにメインは、ドヴォルザークの新世界交響曲。
新年と新世界をかけ、ニューイヤーコンサートで、新世界交響曲を取り上げるケースは昨今多く、故に1月のコンサートで新世界交響曲の比率が高くなるのは、日本独特の現象なんでしょうね。
ただ個人的に昨年は、ドヴォルザークの作品をコンサートで聴く機会が少なかったので、久しぶりに新世界交響曲を聴けるのはかなり楽しみ(((o( ˙-˙ *))o)))
その数ある新世界交響曲のコンサートの中からパルテノン多摩の公演をチョイスした理由が、指揮をする高関さんが、なかなか拘りのある演奏をする方なので、今回のニューイヤーコンサートでも拘りある演奏が聴けるかもって期待感からです。
また、昨年は残念ながら、高関さんの演奏会を聴けなかったのもあり、久しぶりに高関さんの指揮で聴きたいというのもありました(同日の日本フィルのみなとみらい公演も新世界で、そちらは神尾さんのブラコンも聴けるので、どちらを取るか、かなり悩みましたが…)。
但し、高関さんは、今回のコンサートは、東京フィルへの客演(高関さんは、ご存じのとおりシティ・フィルの常任)且つニューイヤーというイベント的なコンサートでは、拘りより実務的な演奏になる不安もありましたが、ホールでオケを見て、客演にも関わらずヴァイオリンを左右に振り分けた対向配置(高関さんはこの配置がお気に入り)で、これは期待できそうだと、不安は杞憂に終わるかなと、ちょっと安心ε-(´∀`*)ホッ
前半は、ニューイヤーコンサートらしく、ヨハン・シュトラウスⅡ世の「こうもり」序曲から始まり、高橋 優介さんを迎えての「皇帝」、後半は「新世界」というこれまた福袋的というべき豪華な演目♪
1曲目、こうもり序曲は、溌剌とした演奏で、ニューイヤーの幕開けに相ふさわしく、
(皇帝に入る前に、ピアノ等舞台準備の間、高関さんのお話あり…内容は、クラシックの作曲家や演奏家には、ドヴォルザークをはじめ鉄道マニアが多い、第二楽章終結部のコントラバス四重奏は、船の汽笛を模したのではとのことなど、クラシックこぼれ話的な感じでした)
2曲目の皇帝は、正直聴く前は、高橋さんの名前すら知らず、さほど期待もしていなかったのですが、実際聴いてみると、技術的な疵は多少ありましたが、臆せずベートーヴェンの大作と真正面から向き合い、爽やかなソロを聴かせ、清々しい好演♪
高関さん東京フィルもきびきびとした感じで、高橋さんを好サポート。
高&高コンビによる聴き応えのある皇帝でした(皇帝というより王子って感じかな)♪
皇帝の爽やかなソロにも感心したけど、アンコールの「愛の挨拶」がとんでもなく秀演(*Ü*)*.¸¸♪"
アレンジがお洒落で、とても素敵な演奏♪
結構うるっと来ちゃいました(´;︵;`)
なお、先月聴いた松田華音さんの時は、ピアノの音が今一つ響かず、ホールのせいかなぁと感じましたが、今回はよく響いていたのは(とは言ってもパルテノン多摩のホールは、響きが硬いのすが…)聴いた場所の違いσ( ̄^ ̄)?…(松田ファンとしては、技術的な差とは思いたくないのもある…)
後半、新世界交響曲は、高関さんらしく拘りを感じさせ、テンポ的には速め、爽快且つ豪快(これは意外!!)な演奏♪
第1楽章も提示部のリピートがあり(意外と実演ではこのリピートを省略するケースが多い)、この拘りがうれしいとこ(*˙︶˙*)ノ゙
第2楽章のイングリッシュ・ホルンのソロも情感豊か(お名前はわかりませんが、女声の奏者)で、しみじみ感溢れるとても素敵な音色♪
また左右に振り分けたヴァイオリンの掛け合いも楽しめるのも高関さん拘りの対向配置も聴きどころ!!
出番が僅かしかないピッコロ(第一楽章)、テューバ(第二楽章)、シンバル(第四楽章)もしっかり聴き逃さ(見逃さ)なかったのは、かなり嬉しかったかも(いつもはボケっとしていて聴き逃す)!!
熱演すぎたのか力みすぎたのか、フィナーレなど金管がひっくり返ったりもしましたが、これは良い意味で野性味溢れる演奏に感じ、全体的には大満足‼
コーダの引き伸ばしは、高関さんなら長めと思いきや、意外とあっさり。
あまりにも長々やるとお客さんが戸惑うと感じたのかな…謎(?_?)
ただあっさりめでも、フライング拍手があり、それに釣られパラパラと締まらない拍手になってしまったのは残念(>_<)
またパルテノン神殿をイメージして、コンクリート打ちぱなっしのホールは、高音がキツく感じ、音が固めに響くのは、長く聴いてると耳が痛いかも^^;
オケは、弦12-10-8-7-6、木管各2、hr5、tp2、tb3、tub1、timほか
弦はドヴォルザークを演奏するにはちょっと薄め。
コンマス(コンミス)の方は、女性でしたが、確か東京フィルのコンマスは、男性の方ばかりだったような気がするので、エキストラも多かったかも(東京フィル別働隊の可能性あり)。
お客さんの入りも、今ひとつだったのは、良い演奏だっただけにもったいなかったです(読響パルテノン名曲シリーズは、ほぼ完売するので、意外でした…宣伝が少なかったのかなぁ) (´・ω・`)ショボーン
長丁場にも関わらずアンコールもあり(ウィンナワルツかと思いきやスラブ舞曲と言うのもセンス感じます)、盛り沢山のコンサートで、新年早々クラシック音楽のお年玉に堪能させていただきました♬︎*.:*
2017.1.7(SAT)
15:00
パルテノン多摩大ホール