東京都交響楽団 第818回定期演奏会Cシリーズ | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

ベルク

アルテンベルク歌曲集op.4+

ラヴェル

左手のためのピアノ協奏曲ニ長調*

 

マーラー

交響曲第4番ト長調+

 

指揮:大野和士

ピアノ:ピエール=ロラン・エマール*

ソプラノ:天羽明惠+

コンサートマスター:矢部達哉

 

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このコンサートも座席があったので(完売御礼の都響にしては珍しい)、当初の予定ではなく、急遽聴くことを決めたコンサート。

 

大野さんが得意な後期ロマン派や20世紀音楽のプログラム。

しかも、マーラーの演奏に関しては、在京オケの中でも若杉、インバル・ベルティーニなどに鍛え上げられ、その演奏に一家言をもつ都響となれば、聴く前から完成度の高い演奏が期待できます。

 

因みに大野&都響は、大野さんが音楽監督に就任する以前のシベリウスプロ以来、昨年・今年と都響はよく聴いたけど、大野&都響コンビは機会がなく聴き逃していたので、就任後の両者の演奏を聴くのは、楽しみ(^^♪

 

1曲目、ベルクの歌曲は、元来12音技法や新ウィーン学派の音楽が苦手なので、正直コメントはしづらい…大編成の割には緻密な音楽構成は、まるでパズルのよう。

聴いていて楽しい曲ではないけど、そんなに長い曲でもないので、音の動きなどは楽しめたような気がします。

ソロを務めた天羽さんも良かったと思うけど、曲が曲だけに個人的にはなんとも。

大編成のオケに声が遮られがちだったのは、座った席のせいかしら。

 

2曲目のラヴェルは、エマールの知的なアプローチとスタイリッシュな響きの都響の相性が抜群の名演奏‼

この曲の持つ乾いた感見事に表現していたと思います‼

 

アンコールのブーレーズは、よくわからないけど凄い演奏だったと思います

 

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マーラーの4番は、さすが一家言もつ都響だけあって素晴らし演奏でした♪

 

大野さんの演奏は、透明感があり、マーラーの4番と相性がピッタリ‼

理想的な演奏だったと思います‼

都響も一家言もってるだけのことがあり、各奏者の演奏もお見事‼

特にコンマスの矢部さんの活躍(調性の違うヴァイオリンを持ち替え演奏する第2楽章は別格、また陰ながら支えた四方さんのアシストも素晴らしい)はさすが‼

惜しかったのは、ホルン。

健闘していたものの一部疵があったのは残念。

でも全体的にさすが都響だけあってクオリティは高かったです。

海外のオケでもこれだけのレヴェルは、なかなかないように思えます。

第4楽章の天羽さんは、深みのあるソプラノで素敵でした。

ただ、個人的にはもう少し高めの音域のソプラノの方が好み。

でもこれは好みの問題であって、技術的には最高のソプラノだったと思います。

 

今回一番印象に残ったのは、天羽さんの登場の仕方。

通常のマーラーの4番の場合、最初からスタンバイするか第2楽章と第3楽章の間に登場するのですが、今日の演奏は、第3楽章終結部の盛り上がりで、天羽さんが登場‼

これはまるで天使が登場するかの如く(衣装もベルクではグレー、マーラーでは純白という女性ならではの演出はお見事‼)とても効果的‼

天国の門が開かれた感が出ており、鳥肌が立ちました。

 

全体的に面白かったのは、曲ごとにハープの位置が変わったこと。

ベルクでは、舞台下手ギリギリ(これは編成が大きいからかな)

ラヴェルでは、一般的第1・第2ヴァイオリン後方

マーラーでは、舞台上手チェロ後方…矢部さんのヴァイオリンソロと対比させるため⁇

たまたまなのか意図的なのか、特にマーラーでは効果を感じたので、大野さんの意図だと思います。

 

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総合的にはかなり高度、しかもエマールの協奏曲も聴けた、かなり満足度の高いコンサートでしたо(ж>▽<)y ☆

 

ただ、一番感動したのは、エマールのラヴェルで、マーラーは、部分的には感動しつつも、全体的には以前のように無我夢中になってマーラーを聴けなくなっているのは、かなりマーラー不感症が進行してるかも (´×ω×`)

 

2016.11.27(SUN)

14:00

東京芸術劇場コンサートホール