パリ管弦楽団と紀尾井シンフォニエッタ東京の名手による室内楽版マーラー交響曲第4番 | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

紀尾井シンフォニエッタ東京のメンバーによるアンサンブルⅡ

 

ドビュッシー/B.ザックス編:牧神の午後への前奏曲

J.シュトラウス2世/A.シェーンベルク編:皇帝円舞曲

J.シュトラウス2世/A.シェーンベルク編:南国のバラ

マーラー/E.シュタイン編:交響曲第4番ト長調

 

出演者
千々岩英一(Vn),井上静香(Vn),篠﨑友美(Va),エリック・ピカール(Vc),池松 宏(Cb),ヴィセンス・プラッツ(Fl),蠣崎耕三(Ob),フィリップ=オリヴィエ・ドゥヴォー(Cl),綱川淳美,前田啓太(Perc),高橋博子(Harm),長尾洋史(Pf),小林沙羅(Sop)
 
紀尾井シンフォニエッタ東京メンバーによるアンサンブル シリーズ全3回
第2回は、パリ管弦楽団と紀尾井シンフォニエッタ東京の名手たちが集い、
マーラーの交響曲第4番(室内楽版)をお届けします。
 

今回は紀尾井シンフォニエッタ東京のコンサートマスターでパリ管弦楽団の副コンサートマスターを務める千々岩英一を要に、両団体の名手たちが集い、20世紀初頭のウィーンの会員制サロンコンサートのプログラムを再現します。
プログラムは、ドビュッシーの管弦楽小品として広く愛され冒頭のフルート独奏が印象的な「牧神の午後への前奏曲」、ヨハン・シュトラウス2世の楽しく有名なワルツ「皇帝円舞曲」、「南国のバラ」、マーラーの作品の中でもとりわけ明るい響きとソプラノの温かく清澄なソロが美しい「交響曲第4番」の4曲を取り上げます。~紀尾井ホールHPより~

 

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普段は遠方であることから終演時間の関係上、帰りの交通手段等なかなか厳しく、敬遠しがちなソワレですが、次の日が休日とか比較的帰りの交通機関に焦らず乗れるなど好条件と聴きたいコンサートが重なったときは、何とか無理して年に数回ほど聴くことがあり、今回はその条件が重なったコンサート。

 

マチネだと、どうしても名曲コンサートが中心になりがちで、こうした拘りのあるプログラムはなかなか聴きことができないのは残念ですが、たまには夜のコンサートは、時間的な制約はあるものの(9時半を回るとさすがに帰れなくなる)、夜独特の雰囲気があり、よいもの‼

 

さて、今回のコンサートは、紀尾井ホールのHPを引用したとおり、プログラムの拘りや、名手たちの華麗なるアンサンブルが楽しめるなど、夏ごろから楽しみにしていたコンサート(^^♪

また、紀尾井ホールは、お初になるので、その音響も楽しみ♪

 

前半のドビュッシーやシュトラウスは、名手の響きが燦然と輝き、お初の紀尾井ホールの音響豊かさと相まって、とても贅沢。

特に牧神でのプラッツさんのフルートの優雅さが最高‼

オリジナル版の濃厚な響きと違い、室内楽の澄んだ響きが余計にプラッツさんのフルートを引き立て、なんとも言い難い絶妙さにうっとり。

シュトラウスのワルツの編曲も元来美しいメロディーがシェーンベルクの編曲が浮き立ち、こちらも何と言えず優雅。

一足早くニューイヤーコンサート気分を味わうことができました。

 

後半のマーラーの4番の室内楽編曲版は、今回のコンサートでとても楽しみしていたもの。

この室内楽をじっくりと楽しみたいために、急遽大野&都響のオリジナル版を聴いたくらい‼

オリジナルもマーラーの交響曲の中では、比較的編成が小さい…と言ってもトロンボーンなどがないくらいで、そこそこ大きいとは思うけど…ので、室内楽版の編曲もそんな違和感はなく、寧ろこっちの方がスッキリとして好きなくらいなので、今回の生演奏…しかも名手揃い…は本当に楽しめました(^^♪

演奏を聴きながら、先日聴いたオリジナルの演奏が頭を掠め、なるほどここはこう編曲したのかと、編曲の巧みさに感嘆しながら、名手たちの煌びやかな演奏に耳を奪われ、無理してソワレ来て良かったと大満足。

 

今回第1ヴァイオリンの千々岩英一さんは、ソロあり普通に第1ヴァイオリンのパートあり、しかも指揮者なしの編成(この編曲版は、室内楽版と言っても各奏者の演奏に指示する指揮者がいないとアンサンブルを揃えるのは、かなり大変だと思う)の纏め役(指揮者の役割)まで担っていたからかなりの集中力が必要だったと思うけど、見事にすべて熟していたのは、本当に凄いことだと思います‼

 

もちろんそれに応えるだけの名手が揃っているからできる技なんでしょうが(紀尾井・パリと日頃演奏している気心知れた者同士ってのもあるんだと思います)。

 

また終楽章の小林沙羅さんも優しく語る凛とした歌唱でとても素敵‼

紀尾井ホールの豊かな響きで聴く、沙羅さんの歌声にも大満足‼

因みに沙羅さんの登場も大野&都響の天羽さんと同じ第3楽章終結部のクライマックス。

舞台下手の扉からパープル系のドレスを着た沙羅さんの登場にまたまた鳥肌‼

この天国の門が開いた瞬間を上手く表現した登場は、昨今流行りかしら⁇

因みに天羽さんの登場が天使なら、沙羅さんの登場は、聖母って感じでした。

 

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ハーモニウムを加えたユニークな編成

 

アンコールは、テレビ収録(BSプレミアム)の関係で第2楽章をもう一回‼

ヴァイオリンを持ち替える千々岩英一さんは、大変そうだったけど、もう一度聴け、聴く側としては大満足でしたо(ж>▽<)y ☆

 

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2016.11.29(TUE)

19:00

紀尾井ホール

 

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オークラ前のクリスマスイルミ
 
 
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小林沙羅さんのツイートから(出演者写真)