ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」*
交響曲第5番ハ短調op.67「運命」
《ソリストアンコール》
J.S.バッハ(A.コルトー編曲)
アリオーソ*
《オーケストラアンコール》
J.S.バッハ
G線上のアリア
ピアノ:梅田智也*
指揮:広上淳一
ベートーヴェンの大人気曲、皇帝&運命、ふたつの5番の鉄番中の鉄番のコンサート♪
オケの定期演奏会でこの組み合わせでという機会は、殆どありませんが、こうした名曲コンサートでは、このようなおいしい組み合わせが、しかも低価格(S席で3,500円)で聴けるのは、本当にありがたいことです♪
皇帝でピアノのソロを務めた梅田智也さんは、第12回東京音楽コンクール第1位に入賞した実力の持ち主です。
数々のコンクールに入賞経歴もある方ですから、技術力はしっかりしており、一部乱れがあったものの、見事な演奏を聴かせてくれたと思います。
強いて言えばちょっと堅い演奏と言うか伸びやかさに欠け、また、この曲が持つ堂々した雰囲気は、少し物足りなさを感じましたが、このコンサートのタイトルにもなっている正にフレッシュな皇帝でした♪
彼の持ち味が出ていたのは、第2楽章アダージョ・ウン・ポコ・モッソで、優しく奏でるピアノ響きが会場を包み込みました♪
広上さん指揮する日本フィルは、梅田さんを好サポート。
堂々した皇帝を聴かせてくれました♪(弦は14型、コントラバス7本は、かなり厚めの伴奏だと思う。管は2管)
アンコールのバッハの美しさにホロリときちゃいました♪
彼はこういった曲との相性が良さそう!!
後半、運命も広上さん率いる日本フィルは、素晴しく、王将の餃子定食のように、安定、上手い、大満足の三拍子がそろった演奏でした(笑)
演奏機会も多いこの名曲、コンサートでは時々オケも指揮者も「またかぁ~」的なやる気ない演奏もあったりしますが、広上&日本フィルは、一切手抜きなし。
皇帝も分厚い弦でしたが、16型の弦(コントラバス8本)&2管と更に弦に厚みを持たせ堂々且つスリリングな運命が聴け大満足♪第4楽章の繰り返しはありでした♪
因みに広上日本フィルは、当公演も含め、定期でも運命を演奏するので3日連続です♪
コンマスの木野さんをはじめ、アシマスの千葉さん、チェロの菊地さん、フルートの真鍋さん、オーボエの杉原さん、クラリネットの伊藤さん、トランペットのクリストーフォリさん、トロンボーンの藤原さん、ティンパニのパケラさん(彼は正式な団員になるんだろうか??)などなどいつもの日本フィルの顔ぶれを見ると思わず笑みが(・∀・)ニヤニヤ
アンコールのG線上のアリアもうっとり♪
メインがベートーヴェン
アンコールがバッハ
ドイツ3Bから鉄番の名曲をメインとアンコールに持ってくるプログラム構成にセンスを感じます。
大田区民ホール・アプリコ大ホールは、はじめてでしたが、なかなか素敵なホールで良かったです♪
素敵なコンサートに大満足♪
先日のヤマカズさんと日本フィルのマーラーでもやもやしたのが、すきっりポンでした(笑)
2016.3.3(THU)
19:15
大田区民ホール・アプリコ大ホール
評価:☆☆☆☆