エルガー
チェロ協奏曲ホ短調op.85*
ウォルトン
交響曲第1番変ロ短調
《ソリストアンコール》
J.S.バッハ
無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調~ブーレ*
チェロ:宮田 大*
第1コンサートマスター:﨑谷直人
指揮:尾高忠明
みなとみらいホールに着いて、ロビーを駆け上がるとどこからともなく美しい弦の調べが♪
「おや??」と思って2階エントランスを見ると人だかり。
なんと!開演前のロビーコンサート♪(知らなかった…^^;)
しかも流れているのはエルガーの弦楽セレナード♪
残念ながら途中からでしたが神奈川フィルメンバーの奏でる美しい弦の調べにうっとり♪
みなとみらいってロビーでも音が響くんですね♪
なんかもうこれだけで大満足(笑)
今日は大好きな英国音楽♪
しかもエルガー、ウォルトンという英国音楽史の中でももっとも大好きなふたり!!
しかも日本屈指の英国音楽のスペシャリスト尾高さんが神奈川フィルを振るからもう楽しみでしょうがありません♪
前半、エルガーのチェロコン…実は尾高&宮田コンビで以前この曲を聴いた(2014.11 読響)のですが、その時は東京芸術劇場の席があまり良くなかったのか、宮田さんのチェロがさっぱり響かず感心しなかったので(尾高さんの指揮読響は良かった)、ちょっと心配でしたが、今回は宮田さんのチェロも良く響き、なかなか良い演奏を聴かせてくれました♪
もちろん尾高さん率いる神奈川フィルも好演♪
最高のチェロコンをと言いたいところですが、どうもこの曲デュプレの名盤の呪縛から逃れることができず、実演だとどうもあっさり聴こえてしまいがちで、デュプレの濃厚な歌い回しが頭の中をリフレインしてしまいます。
技術力や表情の付け方など宮田さんも素晴しいと思うのですが…いつかデュプレを超える演奏に出会いたいものです♪
アンコールのバッハは、デュプレの呪縛もなく素直に感動♪
さて後半のウォルトンの交響曲は、神奈川フィルのパワーが爆発した素晴しい演奏でした♪
尾高さんの指揮に応える神奈川フィルの素晴しいこと!!
特にティンパニーの神戸さんの叩っきぷりは、凄すぎ、まるで阿修羅のごとく…壮絶でした!!
神奈川フィルの底力が尾高マジックでものの見事引き出された最高のウォルトンでした!!
熱狂的に曲は終り、万雷の拍手。
オケを称える尾高さんと尾高さんに敬意を表すオケの仕草がまた素敵♪
万雷の拍手の中、突然尾高さんが
「神奈川フィルを指揮するのは10年ぶりで素晴しいオケに成長したこと、そして今日最高の演奏してくれたこと、そして神奈川フィルをこれからも応援してください」とのスピーチ。
またまた会場は沸き拍手が鳴りやまない中、
「ウォルトンの後にはアンコールしたら普通オケに怒られるんですが、神奈川フィルならやってくれます」「そして東日本大震災の慰霊者に捧げます」とのことで、エルガーのエニグマ変奏曲からニムロッドがアンコールとして演奏されました♪
ニムロッドが厳かに流れる中、今日の素晴しい演奏や震災のことなどいろいろ頭を過り、涙が溢れて止まりませんでした。
感動を超えた感動(巧い表現が…ない)を与えてくれた素晴しいコンサートでした♪
2016.3.5(SAT)
14:00
みなとみらい大ホール
評価:☆☆☆☆☆
余談ですがMOKUさんの誕生日が3.17
定期演奏会が第317回
そして3月の定期
数字が上手く重なり最高の誕生日プレゼントになりましたv(。・ω・。)ィェィ♪