《第1部》
モーツァルト
オペラ「フィガロの結婚」序曲◎
モーツァルト
ディベルティメントニ長調K.136~第1楽章◎
山田耕筰
赤とんぼ◎
ヘンデル
オンブラ・マイ・フ☆・◎
チレア
オペラ「アルルの女」よりアリア “フェデリーコの嘆き”★・※
カルディッロ
つれない心“カラリ カタリ”★・※
《第2部》
狂言小舞「宇治の晒」
オペラ風狂言「福の神」
プッチーニ
オペラ「トスカ」より“妙なる調和”★・※
クリスマス・メドレー※
プッチーニ
オペラ「ラ・ボエーム」より“私が街を歩くと”☆・※
カールマン
オペレッタ「伯爵令嬢マリツァ」より“マリツァとタシュロの二重唱”★・☆・◎
クラシック小舞「チャルダッシュ」◎
レハール
オペレッタ「メリー・ウィドウ」より“唇は語らずとも”★・☆・※・◎
マロッテ
主の祈り★・※
《アンコール》
きよしこの夜(全員)
水口聡(テノール・★)/小林沙羅(ソプラノ・☆)/東京フィルメンバーによる弦楽四重奏(川田知子(Vn)、渡辺美穂(Vn)、高平純(Va)、黒川正三(Vc)・◎)/大塚めぐみ(ピアノ・※)/善竹富太郎
いつもは御囃子や笛の音が鳴り響く能楽堂でクラシックコンサート!?
通常のクラシック・コンサートとは趣の違う和の雰囲気の中で奏でられる弦楽四重奏やピアノ、歌♪
これが実にうまく調和して素敵なコンサートでした。
もちろんこのコンサートをナビゲートされた狂言師善竹富太郎さんのセンスがあるからこそ和と洋が見事にコラボしたんだと思います。
普段、能や狂言を鑑賞することもないので、能楽堂(セルリアンタワー地下)へ初めて足を運びました。
木の温もりを感じさせる舞台は、風情を感じさせます。
しかし…どう見ても和のテイストバリバリのこの舞台でクラシックってなんか不思議!?
でも最初に東京フィルメンバーによる弦楽四重奏版「フィガロの結婚」序曲が奏でられると「あら!!不思議でござる(狂言風言い回しのつもりです笑)」…この空間で鳴り響くフィガロが妙にハマり、素敵な音楽が能楽堂に響きます。
「フィガロの結婚」が終わるとこのコンサートのナビゲータでもある狂言師富太郎さんが橋掛から登場!!
狂言風の言い回しながらも素人でもわかりやすく思わず笑みが出ちゃいます。
コミカルなんだけ風情を感じるのが狂言かなと素人ながら感じたりもしました。
東京フィルメンバーの素敵な弦楽四重奏の後には、四重奏をバックにソプラノの小林沙羅さん登場です!!
やはり沙羅さんの歌声は、何とも言えない魅力が。
今年は運よく沙羅さんの歌声を3回も聴くことができましたが、本当どのコンサートも素晴らしく聴くたびに至上の喜びに浸ってしまいます。
能楽堂にに響く沙羅さんのオンブラ・マイ・フ最高でした!!(紗羅さんの清らかな声はクリスマスにぴったり)
さてプログラム後半2曲は、水口聡さんの登場です。
うーん!!水口さんの朗々と歌う声の凄いこと!!
鳥肌が止まらず…ブラボー!!
休憩を挟み後半最初は、富太郎さんによる狂言ナビと水口さん沙羅さんを巻き込んでのオペラ風狂言。
富太郎さんの説明は素人にも大変わかりやすく狂言や能楽堂のつくりなど大変勉強になりました。
水口さんと沙羅さんを巻き込んでのオペラ風狂言は、誰も寝てはならぬやアメージンググレイスなど素晴らしい歌や水口さんのなんといえない福の神(笑)や和装もキュートな沙羅さんなど見どころ聴きどころ満載でした。
狂言の後は、水口さん、沙羅さんの美しい歌声をたっぷり。
特に水口さん、沙羅さんの二重唱は、華麗で素晴らしく、能楽堂の舞台がオペラハウス早変わり!!
また、能楽堂は舞台と客席も近いので、出演者との距離感も身近に感じられるのもよかったです。
水口さん、沙羅さんの歌声ばかり書いてしまいましたが、大原さんのピアノ(至近距離で聴いたクリスマスメドレーは最高でした)、東京フィルメンバーによる弦楽四重奏も素晴らしかったです♪
チャルダッシュのメロディに乗せた富太郎さんの小舞も絶妙!!
最後は会場も含め、きよしこの夜♪
ジーン(感動)
でも富太郎さんが狂言の衣装のままできよしこの夜は、なんとなく笑えましたが…
和の会場でクリスマスコンサートって意外としっくりするもんですね。
まぁ炬燵でクリスマスパーティする国ですから能楽堂でクリスマスコンサートもあながち違和感ないのかも(笑)
それはともかく能楽堂もじっくり見学できたし、素晴らしいコンサートでした。
来年も機会があれば行ってみたいな。
しかし、渋谷のセルリアンタワーの地下にこんな素敵な能楽堂があるとは知らなかったです汗
最後にハッハッハッハッ・ハー(笑)
(富太郎さんに教えてもらった狂言の笑いです)
2015.12.22(TUE)
15:00
セルリアンタワー能楽堂