ベートーヴェン
交響曲第9番ニ短調op.125「合唱」
ソプラノ:安藤赴美子
アルト:中島郁子
テノール:大槻孝志
バリトン:甲斐栄次郎
合唱:二期会合唱団
合唱指揮:藤本淳也
コンサートマスター:矢部達哉
指揮:エリアフ・インバル
今年最後のコンサートは、やはりここ数年慣例になっている「第九」のコンサートで締めを括ることになりました。
実は今夏、ミューザで高関さん率いるシティフィルの名演を聴いているので正直今年はもう「第九」はいいかなぁと思っていましたが、年末にもなるとやっぱり聴きたくなるものですね。
しかし、「第九」のコンサートともなると年末はラッシュ状態。
正直どのコンサートに行くのか迷います。
首席指揮者に就任したパーヴォさんとN響、東京フィルと絶好調なバッティストーニさん、「第九」以外にもアンケートで年末に聴きたい交響曲のリクエストを取りその第1位を「第九」と組みわせると言う斬新な企画が光る新日本フィルなど…聴きたい演奏ばかりです汗
コアなクラシックファンならいくつもチョイスして聴き比べもするのでしょうが、いくら「第九」が名曲だからと言っても何度も聴きたいわけではないし、まずお金と日程調整が無理なんで、悩みに悩み今年50周年を迎えた都響と都響桂冠指揮者のインバルさんをチョイス。
満員御礼の東京芸術劇場。
さすが都響!!相変わらずの人気です。
会場内も都響の第九を楽しみにしている聴衆で満たされてます。
今日の都響は、木管は倍管で弦楽器は16型と第九を演奏するには、大きめの編成。
さてインバルさん率いる都響の演奏は如何に??
最初に感想を言ってしまうと大変堂々した立派な演奏で第九の素晴しさを満喫。
インバルさんと都響は、最近主流な古楽系のアプローチやベーレンライター版とは違った従来の20世紀からの伝統路線の演奏解釈でしたが、だからと言って古いというわけでなく、現在の大編成のオケの在り方を示す方向だったと思います(演奏時間は65分弱)。
個人的にはこうした第九の演奏は好感持てるし、感情移入をしやすいので、素直にインバルさんと都響の第九に耳を傾けることが出来ました。
オケの機能性を活かした推進力のある第1楽章、豪快な第2楽章、美しい第3楽章、そして四重唱と合唱を伴った第4楽章は、インバルさんの真骨頂だったと思います。
普段なら有名な歓喜の歌に心奪われるのですが、インバルさんと都響の今回の演奏は、特に静かな部分や緩やかな部分…第3楽章や第4楽章の歓喜の歌が終わり宗教的な合唱が始まる部分など…が素晴しく感じ聴き入ってしまいました。
またオケの弦楽の配列がストコフスキー型だったこともあり低音が芸術劇場の3階席にも関わらず舞台上手からガンガン響く迫力も凄く、二期会合唱団も80名ほどの人数の割には力強い合唱を聴かせ、今年最後を締めくくるコンサートとして大満足♪
ブラボー!!
今年1年素晴しいコンサートに出会えたことに感謝о(ж>▽<)y ☆
音楽にありがとうヾ(@^▽^@)ノ
2015.12.23(WED)
14:00
東京芸術劇場