ホルンの驚異、ピアノの精妙…
ふたりの呼吸がひろげる驚きの新世界へ!!
マレ
5つの古いフランスの踊り
ベートーヴェン
ホルン・ソナタヘ長調op.17
~ベートーヴェン時代の楽器、ナチュラル・ホルンで演奏!!~
酒井健治
ホルンとピアノのための「告別」
~ベートーヴェンの名曲「告別」をテーマに、福川と三浦のために作曲された超絶技巧曲!!(改訂版初演)~
ショパン
バラード第3番変イ長調op.47(ピアノ・ソロ)
鈴木優人
モーツァルティアーナ
~モーツァルトのホルン協奏曲をいろんな作曲家風に料理してみせる新作!!~
ローゼンブラット
カルメン・ファンタジー
《アンコール》
プーランク
愛の小径
ホルン:福川伸陽
ピアノ:三浦友理枝
ご案内:山野雄大
第3回の小林沙羅さんのコンサートが素晴らしかったので第4回の昼の音楽さんぽもチケットをGET!!
今回もN響首席の福川さん、きらクラでもお馴染みの三浦さん、このふたりが奏でるデュオどんな素晴らしい演奏になるのか楽しみ。
福川さんのホルン…実に素晴らしい…N響の中ではその名技もオケの一員として纏めて聴いてしまいがちですが、こうしてソロで聴くとその素晴らしい演奏にため息しか出ません。
ベートーヴェンでは、ナチュラル・ホルンを右手と唇を駆使し、福川さんも見ていてかなり大変そうでしたが素晴らしい演奏を聴かせたのはお見事!!
一般的なバルブ式のホルンを使用した他の曲でもホルンの妙技が楽しめ、もちろんホルンの力強い響きから柔らかな響きも聴け、福川さんの魅力を堪能することができました。
鈴木優人さんの作品(今回初演)は、主題はモーツァルトのホルン協奏曲ですが、これを作曲家の名前でしりとり形式で変奏させていくのは、なかなかユニーク(笑)
チャイコフスキーやラフマニノフなど有名なメロディもあれば「おや!?」って曲もあり才人鈴木優人ぶりが爆発(笑)
しかも超絶技巧ですから福川さん、三浦さんとも大変そうなんだけど嬉々と演奏しているから余計この曲の楽しさが伝わってきます!!
そして、サプライズ登場で作曲された鈴木優人さんが!!
嬉しいクリスマスプレゼントです!!
ちなみにこの曲はCD録音されたそうで来年1月にはおふたりのデュオアルバムが発売なるそうです。
うーん…できれば会場で先行発売して欲しかったなぁ…残念。。。
三浦さんのピアノも凛とした響きでソロのショパンのバラードの美しさにブラボーと心の中で叫んじゃいました!!
ローゼンブラットのカルメン・ファンタジーは、本来クラリネットとピアノための作品とかでホルン用にアレンジしたものが演奏されましたが(福川さんはこの曲のためひと夏さらったそうです)、聴きなれたカルメンの旋律が時にはジャズ風になったりと、福川さんと三浦さんの息の合った妙技を楽しませてくれました。
アンコールは、おしゃれなプーランク「愛の小径」。
今回のプログラムは、フランス的な要素もあり、絶妙なアンコール!!
アンコールの選曲にもセンスがひかります。
今回も山野雄大さんのお話は的を得てわかりやすく素敵なナビゲートだった思います。
来年も「雄大と行く昼の音楽のさんぽ」は、開催決定とのことなので、機会があればぜひ行ってみたいと思います♪
第一生命ホール相変わらずこの手のリサイタルだと抜群の音響!!
平日に昼間で行ける方には限りあると思いますが、2,000円でクオリティ高いです!!
2015.12.15(TUE)
11:00
第一生命ホール