シベリウス
組曲「歴史的情景」第2番作品66
J.S.バッハ
2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
チャイコフスキー
交響曲第5番ホ短調作品64
《アンコール》
シベリウス
アンダンテ・フェステーヴォJS34
指揮・ヴァイオリン:ピエタリ・インキネン
ヴァイオリン:扇谷泰明(日本フィル ソロ・コンサートマスター)
ソロ・チェロ:菊地知也(日本フィル ソロ・チェロ)
連日のコンサート通いの疲労か…前半のシベリウスと今日のコンサートの目玉であるインキネンさんと扇谷さんのバッハのW協奏曲は、耳が死んでいました(_ _。)
シベリウスの歴史的情景第2番は、先週サントリーの定期で1番を聴き、深く感銘を受けたのですが、2番は1番と比べて作品が劣っている感じで、インキネンさんの指揮でも退屈、サントリーでは凛とした響きを聴かせてくれた木管トップも降板しており、日本フィルも精彩感に欠けるような…
バッハのWコンチェルトも今回の演奏会の目玉でもあり、大好きな作品なんですが、耳には今ひとつ。
インキネンさんヴァイオリンは、繊細で美しく、扇谷さんのヴァイオリンは濃厚な歌い回しで、二人とも上手く絡み合い、素晴しいバッハなのに…なぜか心に響かず…完全に疲れ切ってますZzz…(*´?`*)。o○
インキネンのヴァイオリンの先生はブロンさん(日本でも樫本大進さん、庄司紗矢香さん、神尾真由子さん、川久保賜紀さん、木村真優さんなどがお弟子さん)、扇谷さんの先生は高名なオイストラフさん、そしてオイストラフさんとブロンさんは師弟関係とのことなんで、今回の共演はそんな所縁も(プレトークによる)あり、疲労感なくじっくり聴きたかったです。゚(T^T)゚。
そんな訳で休憩を挟み、後半チャイコフスキーの交響曲、大好きな曲ですが、最近食傷気味なのでこの状態で集中して聴けるのか不安に思いつつ、クラリネットの暗く重い響きの序奏を聴き始めた瞬間、一気に惹き込まれ、聴き慣れたこの交響曲に新たに生命が宿ったかの如く、心に染み込み、またインキネンさんの巧みな指揮に日本フィルも何かが憑依したかの様に見事な演奏を聴かせてくれました。
この交響曲をこんなに集中して聴いたのもこの曲を初めて聴き興奮した時以来かも。
推進力やダイナミックさ、メロディの歌わせ方など、理想的なまでの名演。
今回ゲストプレイヤーだった東響の大野さんがTOPで固めたホルン群は、多少の疵はあったけど終始素晴しく、10月のラザレフさんのコンサートからゲストプレイヤーで活躍しているティンパニのパケラさんも決めまくってました(彼は日本フィルの正規団員になるんでしょうか??)。
その時の体調や気分で聴いた印象は、変わると思いますが、あの疲労感バリバリの状態で、食傷気味のチャイコフスキーの5番の交響曲があんなに堂々と輝かしく聴こえたのだから、インキネンさんと日本フィルの今回の演奏は、個人的には大名演!!
日本フィルが今回、杉並・横浜…残念ながら相模原にはマイク立ってなかった…公演を収録してライブラリーとして保管してあるなら是非ともCD化して欲しいです(・ω・)/
アンコールのアンダンテ・フェステーヴォJS34は、インキネンさんお得意のシベリウス。
日本フィルの弦楽アンサンブルの美しさ、そしてここでも最後のティンパニを決めるパケラさん。
素晴しいアンコールでした。

終演後、インキネンさんはサイン会。
インキネンさんは、日本フィルを聴きに来てくださる方とフレンドリーなりたい(プレトークによる)とのこと、気さくに声など掛けて欲しいそうです。
あとインキネンさんには彼女がいるそうで、ラブラブ姿もよく見かけるそうです(プレトークによる)。
もしかしたら疲れよりそれを知ったショックで前半集中出来なかったのかも(゚_゚i)
サントリー定期公演及び相模原の定期公演を聞き終え、
インキネンさんと日本フィル来春の惑星も楽しみо(ж>▽<)y ☆
2015.11.15(SUN)
14:30
相模女子大学グリーンホール
先週から続いた小田急線沿線のホールを聴く旅は、これにておしまい(*^o^*)/~
相模大野駅は、クリスマスモード入ってました!!