ブライアン・イーノという人は、
「環境音楽」の創始者であり、ウィンドウズ95の起動音 を作曲した人でもあり、
なんかもうはるか高みに登りつめた大御所って感じですが、
ロキシー・ミュージックでデビューしたときや、ソロになってすぐの作品では、
結構とんがったことやっていた人だったんですよ。
もう、衣装やメイクからかなり来ていますが、出す音も相当逝っています。
こんな時期もあったんですよ。
で、ソロになってからのデビュー作。1974年の『Here Come the Warm Jets』
いや、もう強烈です。オープニングを飾る
攻撃的なギターリフから始まるイントロと、
イーノの意外にあくの強い(そして意外に上手い)ボーカルに、即はまってしまいました。
そこから、さらにボーカルのねばっこさが増幅した
この曲は、あのロバート・フリップとの夢の協演です。
キング・クリムゾンのとき以上にロックしている長い長いギターソロは圧巻です。
それ以上に、ロバート・フリップのもの凄まじさが全開に披露されているのが、
完全に一線越えているでしょう、この演奏は。
そして、イーノのボーカルも演奏に全然埋もれていません。完全にキャラが立っています。
イーノのこんな一面ももっと知られていいと思うんですけどね。