1978年リリースのデビュー作、『アウトランドス・ダムール』
パンク・ムーブメントの真っ只中に出されたレゲエ色の強いアルバム。
はっきり言って反時代的な存在。
そんな彼らのデビュー曲、
ロクサーヌ/今夜はそんな服着なくていい
金のために街角に立つおまえ/それがいいも悪いも考えようとせずに
売春婦をテーマにした歌詞のために放送禁止に。
しかし、シンプルな伴奏とメロディのこの曲は聴けば聴くほど好きになります。
ちなみに映像の方は、ビデオのベスト盤に収録されているのとは別のもので、
多分79年にアメリカでリリースされたときのバージョンですね。
こちらは、赤い背景が凄く印象的。
次の「キャント・スタンド・ルージング・ユー」は自殺をテーマにしたために、これまた放送禁止。
そして、続く3rdシングル、
東京の地下鉄と香港で撮影された映像をもとにしたPVです。
地下鉄内ではスパイ映画のパロディのつもりでしょうか?
無線機片手のメンバーがすごくおかしいです。
1979年、2ndアルバム『白いレガッタ』からは、
♪Message in a Bottle(孤独のメッセージ)
レゲエ色を抑えた攻撃的なロックナンバー。初期の彼らを代表する名曲です。
孤島の漂流者がSOSの手紙を瓶につめて海に流すという内容。
今朝 散歩に出て自分の目を疑った
無数の瓶が浜辺に打ち上げられていた
寂しいのは俺だけじゃないらしい
顧みられぬ無数の漂流者が家を求めているんだ
「孤島の漂流者」というのは孤独な現代人の喩えで、
現代社会にどうしようもないほどの孤独を抱えている人間がどれだけ多いか、
ということをスティングは訴えかけたいんだと思います。