ザ・スミス(3) | もくまおうの「スロットを愛するブログ」

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1985年発表の『ザ・クイーン・イズ・デッド



日本でこういうタイトルのアルバムが出されたら、って出せませんよね。

でもこんな過激なタイトルのアルバムが全英2位。

The Queen Is Dead

親愛なるチャールズ お母様の結婚式の時のベールをかぶって

天下のデイリー・メイル紙の第一面を飾りたくて

たまらなくなったことはないかい?

という、ストレートで過激な言葉と、

だからスポンジとさびたスパナを手に

僕は宮殿に押し入った

というシュールな内容が入り混じった詩は、ほとんど言葉の洪水。

モリッシーの詩の中でも、一番言葉が詰め込まれた作品なのでは。

曲もザ・スミスの作品の中で一番攻撃的。イントロのドラムからヘヴィメタか?って感じです。

映画監督のデレク・ジャーマンが撮ったシュールな仕上がりのPVが削除されて、

見れなくなってしまったのは残念な限りです。


Bigmouth Strikes Again

これも画質・音質ともにイマイチなライブ映像ですが、

イントロ、間奏のギターのカッティングの格好良さはザ・スミスの全ての曲の中で断トツ!

僕には

人間の仲間に入れてもらう権利なんかない

詩にはこのようなモリッシーの屈折したメッセージが込められています。


The Boy With The Thorn In His Side

いかにもモリッシーらしいタイトル。

心に茨を持つ少年

その嫌悪の陰には 愛に飢えた心が隠れている

後半はお得意のヨーデル風スキャットです。


There is a light that never goes out

哀しげなメロディがすごく美しいナンバー。

そしてもしも/10トン・トラックが僕ら二人とも殺したとしても

あなたの横で死ねるなんて/最高に素敵な死に方だな

ラブソングですが、モリッシーらしいネガティブなロマンティシズム溢れる詩です。