1985年発表の2ndアルバム『ミート・イズ・マーダー』、
全英1位となった文句なしの名作!
ただ、残念なことに正式なPVが1曲も見つからなくて、
今日紹介するのは、画質の悪いライブ映像ばかりです。
体育を休ませてください/風邪がひどくなりそうなんです
奴は僕をつかみ/獲物を得た獣のようにむさぼりつく
シャワー室で蹴りかかる/僕をひっつかみ 食いかかる
うちに帰りたい/こんな所にいたくない
学校での体罰を歌ったものですが、言い回しは情けなさ全開。
それでも、ジョニー・マーのリフが軽やか&お洒落で、いかにもアルバムの1曲目らしいナンバー。
アップ・テンポで、これもギター・リフが耳に残る(もしかしたら歌メロより覚えやすいかも)
ご機嫌なナンバー。
ダブルベッドと/心強き愛人/これが貧乏人の贅沢だ
詩は、このシニカルなサビの部分が印象的。
ベースもギターのカッティングもすごくファンキーで、ロック色の強いナンバー。
ただ肝心のボーカルが、詩が1番のみで、それを単純に繰り返している感じで残念。
後半のほとんどはヨーデル風のスキャットだけだし...
それでも、このライブ映像を見ると(やたら長い映像ですが)、
ライブ向けのナンバーであることは間違いないです。
アルバムのラストはタイトル曲、
この美しい生き物は死ななければならない/この美しい生き物は死ななければならない
理由なき死/理由なき死は殺戮だ
あなたはニコニコしながら子牛肉をそぎ落とす/その行為は殺戮だ
あなたはおめでたい気分で七面鳥を切り分ける/その行為は殺戮だ
正直、最初に聴いた学生時分は、あまりに偏りすぎていて言い回しも露骨すぎる詩のせいで、
好きになれないナンバーでした。
ただ、このライブ映像を見て認識が変わりました。
アルバムでは前面に出てませんでしたが、伴奏のギターの悲しげな響き。
そして、これまではなよなよくねくねしたイメージだったモリッシーのボーカルの力強いこと。
この人はこのメッセージを本気で訴えていたんですね。