ザ・スミス(1) | もくまおうの「スロットを愛するブログ」

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1982年にマンチャスターで結成されたこのバンドは、

ロック史でも指折りのルサンチマン男、モリッシー(vo)の書く詩の世界と、

リフ作りの天才、ジョニー・マー(g)の優れた作曲力によって、

活動期間は短かったものの、たくさんの素晴らしい曲を残しています。


1984年、アルバム『ザ・スミス』でデビュー。このアルバムが全英2位のヒット。

しかし、このバンドはアルバム未収録のシングルを出すことが多いので、

同じ年にリリースされた、シングルとそのB面、

それにBBCラジオ出演時のスタジオライブの音源を収録した、

ハットフル・オブ・ホロウ』が入門編としてお勧めです。




このアルバムから最初に紹介する映像は、

This Charming Man

ジョニー・マーのリフ作り、曲作りの才能がいかんなく発揮されたナンバー。

ライブでもイントロのこの軽快なギター・リフは最高に心地よいです。

ただ、モリッシーのルックスと歌い方は、好き嫌いがはっきり分かれるところでしょう。


Still Ill

ライブ映像で、画質も音質もイマイチですが、

この曲はこのアルバムのバージョンで是非一度聴いてもらいたい!

もともと1stアルバムにも収録されていますが、

イントロとエンディングにハーモニカを入れている、このアルバムでの演奏が最高!

「イングランドは僕のものだ。なぜってきいたら、目につばを吐きかけてやる。」

詩の傲慢な内容も、いかにもモリッシー。


そして、

How Soon is Now?

いろんな人たちがカバーしている曲ですが、

I am human and I need to be loved

Just like everybody else does

なんて詩は、モリッシーが歌うからこそ説得力があるもので、

他の人が歌っても薄っぺらなものにしかなりません。


この曲の詩は、特に後半部分が圧巻。(ここからは日本語訳で)

クラブならあるよ もし行きたいのなら

君の事を本当に愛してくれる誰かに 会えるかもしれない

だから君は出かけて行って ひとりでつっ立ってみる

そして結局一人でクラブを出る

そして 家に帰り そして泣き

そして 死にたくなるんだ

こういう詩も、モリッシー以外の人間が歌うと情けないだけのものになりますが、

彼の場合は、あえてそういう情けない部分をさらすことを強みにしていたと思います。