1990年の『ヴァイオレーター』収録の、
これまでと違う感じの楽曲だったでした。
音は間違いなくいつものデペなんですが、メロディーが今までになくブルージー。
自分だけを救ってくれるジーザス/祈りを聞き届け、君を愛してくれる
自分だけのジーザス/願いを叶えてくれるのは/すぐ傍にいる誰かだったりする
歌詞の内容が宗教的に問題となりイギリスでは放送禁止になったナンバーです。
このアルバムには彼らにとって唯一の全米トップ10ヒット、
♪Enjoy The Silence (全英6位、全米8位)
も収録されています。イギリスではシングルもコンスタントに売れているんですが...
アメリカでもアルバムなら売れているんですよ。
1990年『ヴァイオレーター』 全英2位、全米7位
1993年『ソングス・オブ・フェイス・アンド・デヴォーション』 全英1位、全米1位!
1997年『ウルトラ』 全英1位、全米5位
2001年『エキサイター』 全英9位、全米8位
2005年『プレイング・ジ・エンジェル』 全英6位、全米7位
これだけ海外では評価が高いバンドなのに、なんで日本では知名度が低い?!
シングルヒットがないから?
でも、それはアルバムで聴くコアなファンが多いと言うことで。
それに、80年代だけで終わったバンドが多い中で本当に息が長い!
1993年の『ソングス・オブ・フェイス・アンド・デヴォーション』収録の、
宗教的な世界観に、長髪ヒゲ面で別人みたいなデヴィッド・ガーンを真っ赤に撮った映像...
映像的には前回紹介した“Stripped”と甲乙つけがたいぐらい大好きです。
しかし、君が何らかの結論に達する前に/僕の靴を履いたつもりで
僕の立場に身を置いてみてくれないか
きっと足元が不安定になって/結局僕と同じ約束をしてしまうのさ
もし君が僕の立場だったら、もし君が僕だったら
重々しい音作りも、もろ自分のツボです。
そして、このアルバムからもう1曲、
『パーソナル・ジーザス』以上に、曲調もPVのイメージもロックしてて、
とてもデペとは思えないぐらいですが、音はさすがにシンセ中心の作りなんですよね。
特にデヴィッド・ガーンのカッコ良さといったら!
ただ、このころは彼のドラッグ中毒が一番ひどい時期だったそうです。