バードストライク | 木馬の四方山ばなし

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昨年末の韓国での旅客機の爆発炎上事故は衝撃的だった。

滑走路の延長線上に堅牢な構造物があったのが致命的だったと思うが、そもそも論でいうと、記事によると
エンジン2基が同時にバードストライクで停止したため、電源が消失して車輪も出せず、フラップ操作もできなかったとあった。

航空機用のジェットエンジンって
バードストライクというワンフェールであれほど致命的なトラブルになるのならばなにがしかの対策があってもよさそうなものだが、鳥を追い散らすとか、鳥の生息地にならないようにするくらいしか対策がなされていないようだ。

例えば、昔ながらのレーシングマシンではエアファンネルの上に金網をつけていたものが多い。あれは異物を吸い込まないようにというよりは、むしろキャブレーター時代にありがちなバックファイヤーで炎が吹き返した時に消炎するのが主な目的ではあるが。(苦笑)
だからフレイムトラップというのだけどね。

通常はバードストライクがあっても今のエンジンは壊れにくくなっているとかいうがそれって単なる確立だからなぁ。もしも大型の鳥がとか、今回の事故のように複数のエンジンに同時に吸い込まれたら・・・などと考えると
パッシブな防御策ではなくてアクティブな対策があってしかるべきだと思う。

積極的にバードストライクを防ぐならば、エンジンの吸い込み口の前にそれこそ金網みたいなものをつけられないのかと思ってしまう。もちろん、常時邪魔なものがあるとエンジンの出力も出ないし、燃費も悪くなるだろうから、そこは開閉自在にするとかできないものなのだろうか・・・・。
もちろん、素人の発想なのは百も承知だが、あくまでも受動的な対策しかとっていないことに理不尽さを感じるのだ。
万が一の時に起こりうるインシデントが重大すぎる。
確か、ハドソン川の奇跡といわれた事故もバードストライクではなかったか・・・・

いずれにしてもワンフェールで大勢の命が失われてしまう可能性をつぶしこむ対策があまりにも物足りない気がする。。