カメラを三脚や一脚に取り付けるときに使う雲台というものがある。数あるメーカーのひとつにアルカスイスというものがある。
ねじ込みタイプならどれでも取り付け可能だが、いわゆるクイックシュータイプの場合はメーカーごと、下手をするとモデルごとに形状が違うので一つのマウントに違うものをつけようとしても付けられない。orz
そこでアルカスイスだ。
ここの雲台が使いやすいため、いろんなメーカーが『アルカスイス互換』という曖昧な言葉で表現する雲台やマウント、プレートを販売している。
あくまでも規格ではないので、多分使えるよ~的な意味合いでの『互換』という言葉なのだ。(爆)
これの利点は今では激安中華のアルカスイス互換製品が山ほど存在するという事だ。バキッ!!☆/(x_x)
真面目な話、アルカスイスに期待している点はプレートの前後方向の自由度がある程度あるので長玉を装着する際に前後の重量バランスを取って重心に近い場所で保持できそうだということだ。
オイラは昔から梅本製作所の自由雲台を愛用してきた。これに長玉を直付けしている。
これのSL60ZSとSL50ZSを使って居る。
500mmや600mmレンズの場合は三脚座のねじ穴が2ヶ所にあるので前後ともに1/4インチねじに合うようにしておき、前後の重量バランス的に流し撮りでレンズを振りやすそうな方を選んで使ってきた。
カメラ自体の重量も1DXと1Dでは違うし、ましてやテレコンをつけたら劇的にかわるからだ。(´ー`)┌フッ
厳密に確認したことはないが、例えば先端側のねじにつけているときは少し重心が後ろ寄りになるし、テレコンをつけると顕著に後ろよりにかわる。
感覚的には重心が一脚の軸に対して後ろ(要するにオイラの方)にあるときはどうもレンズを振りにくい気がしている。どちらかと言えば、レンズの先端側が重いほうが流し撮りは安定する傾向があると思っている。
もちろん、程度問題ではあるが。(苦笑)
その点、アルカスイス互換を使えば一脚の軸と重心を近づけられる気がしていた。クルマで言うミッドシップのように回転中心に重心が近いほうが回頭性が高いのと同じで、流し撮りでレンズを振る際にもやりやすくなりそうな気がして試してみたかったのだ。
そこで、アルカスイス互換製品をいくつかお試しで買ってみた。もちろん中華なのは言うまでも無い。(^_^;
110mmのマウントと68mmと44mmのプレートだ。
マウントはある程度前後方向に動かせるように少し長めのものを選んだ。ずらした場合の保持力を考えてのことだ。v(∩_∩)
68mmのプレートは500f4レンズと600f4レンズにつけるためのものだ。プレートにある程度の長さがあれば前後に動かせるはずだ。
44mmは300f2.8レンズ、100-400mmレンズ、そして70-200f2.8レンズにつけるためだ。これらは特に前後に動かすニーズはないが、レンズにストラップホルダーが無いものもあるのでストラップホールがあるプレートを選んだ。v(∩_∩)
だが、梅本の雲台には初めから長方形プレートが付いている。この上にアルカスイス互換のマウントをつけると二階建ての建物みたいにやけに高くなるのがちょっと気になっていた。(苦笑)
だが、一番使用頻度が高かった雲台は固定部の下側が緩んだことが何度かあったのを思い出したので試しに外れるかまわしてみた。
案外、簡単に回って緩んだ。ねじロック剤が塗ってあるらしくスルスルとは行かないがなんとか外せた。v(∩_∩)
これならばここに直接アルカスイス互換のマウントをつければスッキリするはずだ。
やってみた。
うん。悪くない。v(∩_∩)
他の梅本の雲台はまだそれほどガタが来ていないので簡単には緩みそうもないが、とりあえずひとつつけられればOKだ。まずはこれで試して見よう。v(∩_∩)
次にマウントにプレートをつけた場合の可動範囲をしらべて見た。
44mmプレートだと可動域は前後に6mm程度だ。
上の写真とはプレートを90度ずらして固定すればレンズ側に固定するねじ位置でもう少し前後方向のセッティング幅は稼げそうだが。
68mmプレートだと25mmくらいは動く。
この可動域を決めているのは裏側にある、脱落防止のピンの位置だ。
何はともあれ、レンズの三脚座につけてみた。
500と600はねじサイズアダプターを外して、3/8インチねじと1/4インチねじになるように戻した。
68mmプレートの取り付けねじがそうなっているからだ。
重たい長玉だけに固定ねじが2本というのはちょっと安心感がある。v(∩_∩)
マウントにつけてみるとこんな感じだ。
前寄せの場合。
うしろ寄せだとこんな感じ。
300mmレンズはこんな感じでレンズストラップもつけられる。v(∩_∩)
100-400レンズだとこうなる。
比較的軽量のレンズとは言え、持ち運ぶときにカメラボディのストラップでぶら下げて移動するのは心配だ。レンズマウント部にレンズ重量がもろにかかるからだ。
ちなみにプレートをマウントにつけた場合の保持力だがまったく問題ない。v(∩_∩)
クイックレバータイプのアルカスイス互換マウントもあるがそれだとプレート側の幅寸法の誤差で毎回調整が必要になるのでねじ止めタイプの方が間違い無いと思う。v(∩_∩)
実際に流し撮りの際のレンズの振りやすさがどうなるかは実際に撮影してみないと何とも言えないが、単体で確認した感じでは特に問題になりそうな点は皆無だ。v(∩_∩)